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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第611話】
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い一夏に、溜め息混じりで楯無さんは言った。


「とにかく、君は京都漫遊行きなさい。 そのカメラで写真、撮って来なさい」

「はい、わかりました……」

「うん、じゃあ簪ちゃん。 織斑一課としての同行、よろしくね♪」


 ウインクする楯無に、簪は複雑そうに頷くと一夏は。


「じゃあ簪、行こうぜ!」

「……わかっ、たけど……手、握らなくていい……」

「え? なんだって? ……ほらほら、行こうぜ!」


 相変わらずの難聴、一夏は簪を連れて京都の街中に消えていく。


「んじゃ、オレ達も行こうぜフォルテ」

「了解っス! じゃあ皆、また後でっス!」


 手を振るフォルテ、ダリルは一瞬俺に視線を送るが何事もなかった様にフォルテを連れて街中に消えていった。


「ヒルトくんも後で連絡するから、今は漫遊してきなさい」

「てかさっき車内で一緒に京都を〜〜とか言ってたのはどうしたんですか?」

「…………や、ヤキモチ妬いただけよ。 対抗しただけ!」


 ちょっと剥れて視線を逸らした楯無さんが妙に可愛い――そんな様子を見た母さんも口許に手を当てて笑っていた。


「とにかく! 今はゆっくり見てきなさい、会長命令よ!」

「……わかりました。 じゃあ行ってきます、楯無さん」

「ええ、行ってらっしゃい」


 ヒラヒラと手を振る楯無さんは親父と母さんを連れて人混みの中に消えていった。

 織斑先生も山田先生も既に居なく、残された俺達。


「ではヒルトさん、京都を案内してくださいまし」

「あーっ! だからヒルトはアタシとジェラート屋さんに行くんだから!」

「な、何を言うか! これまでの私の非礼を詫びるために私と一緒に行くのだ!」

「むう! 美春だってヒルトと一緒がいいの!」


 駅前で言い争う姿はやはり目立ち、何事かと足を止めて野次馬がちらほら――と。


「皆ちょっと落ち着いて? さっきのトランプでやったみたいにグループ作って行動しよ? 僕たち皆が単独行動したら色々弊害がありそうだし、ね?」


 シャルがそういうと納得したのか頷く言い争い組。


「じゃあちょうど九人居るから、3・3・3で良いんじゃないかな? 簪には悪いけど、織斑一課じゃどうしようもないし……」


 未来がそう言うと一夏に連れ去られた簪を哀れむ一同――と、鈴音が箒を見て口を開いた。


「そういや箒。 アンタは一夏の事、もういいの?」

「……正直に言うとわからないのだ。 ……四月からずっと共に居た、勿論いい雰囲気の時もあったし、き、き、キスされかけた事も……」

「「ええっ!!??」」


 エレンと美春を覗いた一
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