暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
2部 P・T事件
4章 海上決戦
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かった。
失ったものの代わりにはならなかった」
プレシアの言葉に、なのはの表情は悲しみに歪み、
クロノの表情は隠し切れぬ怒りが浮かんでいた。
「だから、あなたはもういらないわ。どこへなりとも消えなさい」
「っ!?」
堪えきれなくなったフェイトは、その瞳から涙を零した。
その体は震え、顔色までも青くなっていっているように感じられた。
「っ!? お願い、もう、やめてよっ!」
フェイトが苦しんでいることがつらく、なのはも瞳に涙を浮かべながらプレシアへと叫びを上げる。
だが、プレシアは話すことをやめず、止めとなる言葉を紡いでいく。
「ふふふ、いいことを教えてあげるわ。
フェイト、私は、あなたが大嫌いだったのよ」
プレシアの言葉を聞き、フェイトは手に持っていた待機状態のバルディッシュを持っている力もなくなり、それを地面へと落としてしまう。
そして、その瞳からも力がなくなり、
糸が切れた人形のようにその場へと膝を着いてしまった。
そんなフェイトへと、なのは、ユーノ、アルフが慌ててフェイトへと駆け寄っていく。
リンディは悲しい表情でそれを見届けると、モニターへと視線を戻す。
すると、そこには思わぬ表情となっているプレシアの姿があった。
「……っ!? 大変、大変! ちょっと見てくださいっ!
屋敷内に魔力反応多数っ!」
「っ!? 何が起こっているっ!」
エイミィの声を聞き、皆がモニターを見る。そこには、
傀儡兵と呼ばれる人型機械が大量に召喚されている光景が映し出されていた。
傀儡兵はランクによって強さも決まっており
ここにいるのはAクラスの傀儡兵であった。
そのような多くの傀儡兵の姿を見たリンディたち管理局員は戦慄していた。
「屋敷内に魔力反応多数っ! いずれもAランク相当っ! その数――六〇」
「プレシア・テスタロッサ! いったい何を考えているのっ!」
オペレータの焦った声を聞きながら、
リンディは薄く笑みを浮かべているプレシアへと叫んだ。
その声を聞き、プレシアは両腕を広げながら声を上げる。
「私たちは旅立つのよっ! 忘れられし都アルハザードへ。
そして取り戻すの……全てを!」
すると、プレシアの周囲を浮遊していたジュエル・シードが光を放ち、強烈な魔力が放出され始めた。
その余波はアースラまで届き、艦内を激しく振動される。
「ジュエル・シードの魔力暴走です! 次元震が起き始めています!」
「ディストーションシールドを張って、速度を維持しつつ影響の薄い空域に移動しなさいっ!」
局員の叫びに、リンディは的確な指示を出していく。
「……アルハザード、そんなものが本当にあるのかな?」
「馬鹿なことを…
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