暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
2部 P・T事件
4章 海上決戦
急展開
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 そんなクロノくんの行動を察したわたしは、静かに頷きを返した。
 そして、少し言い辛そうにしながらクロノくんが話を進め始める。

「あの少女――フェイト・テスタロッサはおそらく」

「フェイトちゃんも、あのとき母さんって言ってました」

「親子、ね」

 クロノくんとわたしの言葉を聞き、リンディさんは悲しい表情で呟いた。

「エイミィ、プレシア女史について、もう少し詳しいデータを出せる?」

[はいはい。すぐに探します]

 エイミィさんはいつものように返事をした後、モニターの画面が消えた。
プレシアさんに関するデータを探し始めたようだ。

資料を集め終えたエイミィさんがブリーフィングルームへとやってきた。

「ではエイミィ、説明をお願いできるかしら?」

「はいはい」

リンディさんの言葉に返事をすると、エイミィさんは話を始めた。

「プレシア・テスタロッサ。
ミッドの歴史で二六年前は中央技術開発局の第三局長でしたが、
当時、彼女が担当していた実験が失敗。結果的に中規模次元震を引き起こす結果となったため、
中央を追われ地方へと左遷されました」

 エイミィさんはそこで少し息を吐き、話を続ける。

「それからも結構揉めたみたいですけど、結局その後、プレシア・テスタロッサは行方を暗ましています」

「行方不明になるまでの行動はわからないの?」

「その辺のデータは綺麗さっぱり抹消されちゃってます。今、本局に問い合わせて調べてもらってますので」

「時間はどれくらい?」

「一両日中には……」

リンディさんは少し考える仕草をすると、考えがまとまったのか話を始めた。

「プレシア女史もフェイトちゃんも、あれほどの魔力を放出した後ではしばらく動けないでしょう。問題はもう一人の人物ね」

「フェイスガードの男、ゼロですね。」

リンディさんの言葉にクロノが小さく、それでいてはっきりと聞き取れる声で呟いた。
リンディさんはクロノの言葉に静かに頷いた。

「そうね。現状から考えるに、彼が一番何者かわからないわね。エイミィ情報はある?」

「いえそれがまったく?」

「そう」


「そうですね。ではエイミィ、もう少し調べてもらえるかしら。
このゼロの情報を」

「わかりました。調査してみます」

 リンディさんの言葉にエイミィさんはブリーフィングルームを出て行った。
 そして、リンディさんがそれを見届けた後、声を上げる。

「では、今日はもう解散としましょうか。なのはさん、ユーノくん、お疲れ様」

「お疲れ様でした」

「あ、お疲れ様です」

 リンディさんの言葉にユーノくんとわたしは返事をした後、ブリーフィングルームを出
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