第四百四十五話
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第四百四十五話 スパゲティには
華奈子は美奈子に家でこんなことを言われた。
「華奈子スパゲティ好きよね」
「それ美奈子もでしょ」
華奈子は言った本人にそのまま返した。
「それ言ったら」
「まあそれはね」
美奈子も否定せずに答えた。
「私も好きよ」
「そうでしょ、というかあたし好き嫌いはね」
食べもののそれはとだ、華奈子は美奈子にあらためて答えた。
「ないしね」
「そうよね、私よりもね」
「いや、美奈子も結構色々食べるじゃない」
「あまり塩辛いのとか脂っこいのは苦手だから」
「だからっていうのね」
「ええ、華奈子の方が好き嫌い少ないわ」
こう華奈子に言った、そのうえで華奈子に対してあらためて言った。言いながら二人で牛乳を飲んでいる。
「それでスパゲティに何かけるの?」
「スパゲティにって」
「チーズかバターか」
「いや、チーズでしょ」
すぐにだ、華奈子は美奈子に答えた。
「バターはもうオリーブオイル絡めてるから」
「かけないのね」
「そうでしょ」
「そうね、何かバターをかける人がいるっていうから」
「そんな人いるの」
華奈子の方が驚いている感じだった。
「もうオリーブオイル絡めて」
「そうらしいわ」30
「脂っこいわね」
「普通チーズよね、やっぱり」
「そうだけれど」
華奈子は不思議がっている顔で美奈子に返した。
「世の中変わった食べ方する人いるわね」
「けれど考えてみたら」
こうも言った美奈子だった。
「カルボナーラは生クリーム使うから」
「バターじゃないけれど乳製品ね」
「そういうこともある?」
「ううん、カロリー多めね」
「太りそうね」
「食べてそのまま運動しないとね」
「カルボナーラにしてもそうね」
美奈子はまたカルボナーラの話をした。
「私達好きだけれど」
「大蒜入れたら特にね」
二人の母はパスタが得意料理でありオリーブオイルと大蒜を欠かさないのだ。
「好きよね」
「二人共ね」
まずはバターの話だった、そして華奈子と美奈子は牛乳を飲みながら二人でさらに話をしていった。
第四百四十五話 完
2017・5・13
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