第九幕その七
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「寒さには気をつけてね」
「風邪をひくからですね」
「そうだよ、とにかく今日は寒いからね」
だからというのです。
「そこは気をつけてね」
「はい、そうします」
「それじゃあね」
「確かに今日は凄い寒さですね」
「今年一番の寒波らしいね」
「みたいですね、天気予報だと」
「まだ降ってるしね」
相変わらず大きな雪が沢山降っています、そしてさらに積もっていっています。
「電車も何時どうなるか」
「とりあえず今は動いてますけれど」
「動けなくなるかも知れないね」
「その心配はありますね」
「君講義は」
「はい、今日は午前中で終わりです」
「じゃあ午後は」
先生は太田さんにさらに尋ねました。
「大学にいなくてもいいね」
「そうなるね。部活も今日はないですし」
「ないんだ」
「さっき連絡がきて人が少ないので」
雪で登校している人が少なくて、です。
「休部って部長さんから言われました」
「それじゃあ」
「早いうちに帰った方がいいですか」
「君電車で通ってるんだよね」
「前にお話した通り」
「だったらね」
それならというのでした。
「早いうちに帰った方がいいよ」
「それじゃあもう帰ります」
「そうした方がいいよ」
「さもないと帰られなくなりかねないですから」
「その方が賢明だよ」
「この雪だとそうですね」
「それじゃあね」
先生はまた太田さんにお話しました。
「僕も今日は早いうちに帰るよ」
「先生もですね」
「だからインスピレーションを得ることも大事だけれど」
「お家に帰ることもね」
「大事だからね。早いうちにね」
「帰ります」
太田さんはすぐに答えでした、そのうえで。
先生にまたと挨拶をしてでした、そしてその足で八条駅まで向かいました。その太田さんを見送ってです。
先生は動物の皆と一緒に研究室に戻りました。一時から講義をして三時にティーセットを楽しみましたが。
もう講義はないのでお茶を飲んでティーセットも楽しんでからすぐにでした。
動物の皆とお家に帰りました、医学部の他の人に今日はもう帰りますとお話をして了承を得てからです。
幸い今日は大雪ですからねとその人も言ってくれてです、先生はお家に帰ることも認めてもらいました。
そうしてお家に帰るとでした、暖房の効いたお部屋の中でコタツに入りつつ窓の外の雪とその景色を見ながら。
おちょこの中にお酒を入れて飲んでいきます、先生は熱燗を飲んで梅干等を飲みながら一緒にいる動物の皆に言いました。
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