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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
384部分:第三十一話 張三姉妹、書に気付くのことその四
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第三十一話 張三姉妹、書に気付くのことその四

「ですから。何があろうともです」
「私達は貴女達を御護りします」
「ですから御安心下さい」
「だからよ」
 また言う張角だった。
「御飯の時も私達と一緒だったらいいわよね」
「はい、言われてみれば」
「その通りです」
「じゃあ決まりね。三人共食事はいつも一緒だよ」
「仲良くやろうね」
「宜しく」
 張梁は右目をウィンクさせて、張宝は静かに言った。
「あたしも友達は多い方がいいしね」
「人は大いに限るわ」
「私達を友とは」
「何と有り難い御言葉」
 三人は三姉妹のその飾り気のない親しい言葉に感動を覚えた。
「では私達これからです」
「張角様達を御護りします」
「何があっても」
 こうしてであった。三人は三姉妹と食事を常に共にするようになった。そしてであった。
 張角は三人に問うてきた。
「あのね」
「はい」
「何でしょうか」
「三人共真名は何ていうの?」
 このことを問うのであった。
「これからはお互いにそれで呼び合いましょう」
「何と、真名で」
「私達をそこまで」
「そこまでして下さるのですか」
「勿論私達も真名で呼んでね」
 張角は左目をウィンクさせている。
「もうファンの皆からそう呼ばれてるけれどね」
「だからいいわよ」
「それで御願いね」
 張梁と張宝も言う。これで決まりだった。
「それではです」
「言わせてもらいます」
 こう前置きしてだ。三人はそれぞれその真名を名乗るのだった。
「心水です」
 程遠志が言った。
「宜しく御願いします」
「明命です」
 ケ茂も名乗った。
「以後はこの真名で」
「澄日です」
 最後に下喜だった。
「それでは」
「わかったよ」
 張梁が頷いた。
「それじゃあね」
「はい、それでは」
「天和様、地和様、一和様」
「これからも」
 こうして互いに真名で呼び合うことにもなった。彼女達お互いにとってだ。非常に頼りになる仲間達と出会い友となったのであった。
 そしてだ。燕都のコンサートはだ。三人と彼女達が率いる親衛隊の面々が舞台を警護してだ。これまでにない統制を見せているのであった。
「うわあ、凄いね」
「そうね」
「もう喧嘩はないわね」
 三姉妹は熱気はこれまで以上だが整然とした舞台を見て素直に驚いていた。
「こんなのってね」
「ええ、今までなかったわ」
「凄く安心できるわ」
 三姉妹は舞台の上からこの状況を見ている。そうしてであった。
「これならね」
「そうね、歌に専念できるわ」
「踊りにもね」
 こうして三人で歌って踊ってだった。舞台はこれまで以上の成功だった。
「予想以上ね」
「そうね」
 バイスとマチュアはその舞台の夜に夜空の下
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