暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第112話「撃墜…?」
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       =アリシアside=





「さーって、我が愛しの妹はどこかなーっと…」

 久しぶりのアースラで、私はフェイトを探す。
 …うん、ホント久しぶりに思える。だって、それだけ椿たちの修行がきつかったし。

「クロノに聞いた限りだと、フェイトだけじゃなくてなのはやヴィータもいるみたいだけど…どこかな?」

 今回アースラにいるのは…まぁ、当然の如く管理局からの要請だ。
 今まではなのはやフェイト、神夜、八神家とかが率先して参加したりして、司や奏、優輝達が手伝う必要がなかったのだ。
 当然私も非戦闘員なので行く必要もなく、だから霊術の修行が頻繁に…。
 …うん、思い出したくない。辛さで言えば弓道の時よりひどいし。

「(……気配は…トレーニングルームにある…か。)よし、行こう」

 霊力でフェイトの気配を探り、トレーニングルームに向かう。
 なのはとヴィータ、神夜の気配もあったから、おそらく模擬戦でもしてるのだろう。





「でりゃぁああああ!」

「ふっ…!」

     ギィイイン!!

「おー、やってるやってる」

 予想通り、準備運動的な感じで軽く模擬戦をやっていた。
 ヴィータが切り込み、フェイトで攪乱、なのはが遠距離から援護と言った所かな。
 わかりやすく確実な陣形ではあるけど…。

「はっ!」

「甘いぞ!」

「フェイトちゃん!」

「(……うん、なんというか、私から見ても“無駄”があるなぁ)」

 椿と散々修行させられたからか、動きに無駄があるように見えてしまう。
 態々名前を呼んでしまっているのももったいないし…念話でいいじゃん。
 いや、注意を逸らすとかでは普通に使えるけどさ。
 他にも、連携のタイミングが合ってなかったり…。

「(やば、椿たちの修行で目が肥えちゃった)」

 そう考えてしまって、思わず顔を覆ってしまう。
 まぁ、状況判断が上手くなるっていうのはありがたいけど…。
 …と、そんな事を思っていたら、流れ弾がこっちに飛んできていた。

「あ、アリシア!?」

「(あ、そういえば本来は模擬戦中は入っちゃいけなかったっけ?)」

 扉に模擬戦中って表示されてたのに、なんで入っちゃったんだろ?
 対処できるからかな?…対処できるからだね。

「シッ…!」

     ザンッ!

 飛んできた魔力弾を、刀に変えたフォーチュンドロップで切り裂く。

「お、お姉ちゃん、大丈夫…!?」

「へーきへーき。勝手に入った私が悪いんだからさ」

 模擬戦は中断され、皆が私の所に集まってくる。

「アリシア!その刀は一体…!?」

「あ、これ?これはね…」

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