宇宙編
月決戦編
第46話 憎しみの光
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引き入れた」
「…」
「覚悟がいるわよ。今日からあなたの味方はここだけ。世界の全てが敵になるわ」
「…この戦いを、終わらせるためです。覚悟はできています」
「そう。本当のようね。…地球連邦から見ればグラフィー軍もただのテロリスト。軍法会議なんてのは開かれないでしょうね。戦いを続ける以上、勝っても負けても地獄を見るわ」
「自分は、確固たる意志の上にいます。この命に代えても、戦いを終わらせてみせます」
「あなたの志は受け取りました。けど覚えて起きなさい。命に代えられるものなんてないのよ。あなたの命は、あなたの中で一番大事にしておくことね」
「はっ!」
「でなきゃ…とてもこの宇宙を生き抜いていけないわ」
「大尉!!!月の部隊からの連絡です!」
「なにか?」
「月面軌道から、多数のミラーパネルを観測したと報告が」
「ミラーパネル?…まさか…?」
「ジゼル大尉?」
ジゼルはうつむき、何かを一人でに考えている。
「だとしたら、目標はグラフィー…レーモ…いや…」
「旗艦…グワンバン…?」
「どうしたのです?」
フーバーがジゼルに問うた瞬間。
宇宙が光り輝き出したのを彼らは見た。
宙域のデブリごと、熱の光がグワンバン、MSを焼いていく。
ソーラ・システム。
太陽に炙られた機体群はみるみる爆散していくのがモニターに映し出されていた。
憎しみの光が、宇宙を焼いていくのを彼らはただ見ていることしかできなかった。
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