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Muv-Luv Alternative 帝国近衛師団
第八話
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リまで三機による突撃を悟られないために行う。

「……正直なところあの真衣相手にこんな小技通じるとは思えんが、二人は何か意見はあるか?」
《月詠さんに通じる戦術なんてあるのか?》
《……正直、月詠に通じる戦術は思いつかん》
「……じゃあこれで行くぞ。っと、もう来たか、ぶっつけ本番だ!二人とも頼むぞ!」

 レーダーに反応があり、赤い点がまっすぐこちらに向かってきていた。なぜ位置がばれたのかは分からないがこちらは全力で迎え撃つだけだ、そう頭の中で呟いた。




 ビルが乱立する、十字路に月詠が達した瞬間に三人はビルの隙間から飛び出した。
 先頭はレグルス、右腕に突撃砲と左腕に長刀を装備。次に斑鳩、右腕に長刀を装備。最後尾に正仁が続く右腕に突撃砲、左腕に追加装甲。
 それを月詠は真正面から迎え撃つ構えを見せ、長刀を機体の正面に構えた。

《つぅぅぅくぅぅぅよぉぉぉみぃぃぃさぁぁぁぁぁん!!!結婚してください!!!》

 そう叫びながらも、右腕に装備した突撃砲を乱射しつつ、突っ込んでいった。
 月詠は突撃砲から放たれた120o砲弾を長刀で“叩き斬った”

《うそぉぉぉ!?》

 そう動揺しつつも、レグルスは突撃をやめない。そして長刀の射程に入った瞬間に突撃砲を放棄し左腕の長刀を振り下ろした。



 長刀は空を斬り、レグルスは横からの凄まじい衝撃を受け、ビルに叩きつけられた。

《なにっ!?》

 斑鳩はいきなり目の前からレグルスの撃震が消え、次に現れたのが左腕を上げた撃震の斬撃だった。明らかに動揺したが初撃は、今まで培われてきた剣術の訓練と動体視力、そして才能によって防いだ。
 だが第二撃は、防げなかった。
 上段攻撃を防いでしまったので、下ががら空きとなり、右腕の長刀で胸部を貫かれた。

 この二人を無力化するまで、わずか五秒足らず。

 だがその五秒で正仁は、真衣の、上を取った。

「堕ちろ!」

 力いっぱいにトリガーを引き、36oと120oを同時に発射する。
 弾丸と砲弾は当たった、当たったが撃破は出来なかった。左跳躍ユニットを破損させただけだった。
 だが止まらない。真衣から跳躍ユニット一つ奪えたのだ。
 正仁は空に向けて噴射跳躍し、勢いそのままに上から真衣に追加装甲を押し付け、リアクティブアーマーさせた。
 それにより真衣の機体は頭部が完全に破壊されたが、まるでダメージを全く受けてないかの如く機体を素早く後退させると、次に正仁に向かって突進してきた。

「くそが!」

 突撃砲が長刀によって貫かれ思わず毒突くが、真衣の長刀も使い物にならなくなり捨てた。これにより真衣は長刀一本のみになったが、その一本から繰り出される斬撃は追加装甲を完全に破壊した。

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