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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第608話】
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めに飲み物を二口飲んだ。
「……すまない、もう大丈夫だ。 ……その、過去は過去だ、君が私に新しい未来をくれたんだ、だから気にしないでほしい」
「……そっか、ありがとな、エレン」
「あぁ……」
ドキドキと高鳴る鼓動を抑えるエレン――心地好い沈黙が流れる。
「そ、の……だな」
「?」
「ヒルト……な、何故……運動会の時……キス……したのだ?」
「え?」
しまった――そう思っても後の祭り、口にした言葉は取り消す事が出来ず、また乙女の思考回路が悪い方へと暴走してしまう。
『フッ……キスはただの挨拶だろ? アメリカ流に俺様がしてやっただけで他意はない』
『キスぐらいで勘違いしてもらったら困るなぁ。 君とのキスなんて、挨拶でしかないんだ、自惚れないでくれないかい?』
悪い方へと傾く乙女の思考回路――言った事に後悔するエレンだが。
「あ……その……。 ……エレンが凄く可愛かったから。 ……あ、あの時はごめん……急にキスして……迷惑だっただろ?」
可愛い――その言葉と赤面するヒルトを見て嫌われてないとわかっただけでエレンの思考回路が良い方向へ。
『君がとても可愛くてつい……。 迷惑だった、か……? ……僕は、君とキスが出来て良かった……って思ってる』
『E.E、俺様は好きな女の唇しか奪わねぇ。 つまりだ、俺様はお前が好きでお前の全ては俺様の物だ。 それをこれからそのエロい身体に教え込んでやるから部屋に来いよ。 今夜は俺様にメロメロになるまで寝かせねぇぜ、子猫ちゃん?』
乙女の思考回路が再度大暴走――エレンの思考を落ち着かせようと脳内SDエレン隊が消火器を持って必至の消化作業に追われていた。
「け、決して迷惑などではないのだ。 ……ただ、びっくりしたのだ。 だ、だから……君が私に何でキスしたのかが気になって……。 そ、そうか……可愛い……か。 …………」
表情をヒルトに見られないように逸らすエレン――俺は怒らせたのかなと不安に駆られた。
一方でエレンの表情は緩みきっている、今の表情をヒルトに見られるわけにはいかなかったエレンは――。
「わ、私はそろそろ戻るとしよう」
「え? ……ちょ、ちょっと待――」
脱兎の如くその場から逃げ出したエレンに、俺はなすすべなくその後ろ姿を見送った。
残された俺は飲み物を持ってとりあえず戻ろうとする――と。
「あっ、ヒルトくんみっけ♪」
「ん? エミリア?」
昨日勢いで関係を持ってしまったエミリアが居た、いつもツーサイドアップの髪は今日はポニーテールになっている。
「んふふ〜、飲み物買いに来たん
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