ガンダムW
1739話
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しに咳払いをする連合軍の兵士。
……何故か五飛までもが俺を見る視線が冷たい。
もしここにサリィがいたら、やっぱり視線が冷たくなったのだろうか。
だが、トロワはそんな俺達の様子を見ても特に気にした様子もなく口を開く。
「なら、俺が一緒に行動しても構わないんだな?」
「ああ。……ガンダムはどうした?」
「邪魔になると思って置いてきた」
ヒイロもそうだが、トロワも自分の機体に対する愛情が少ないよな。
いやまぁ、持ってこられても連合軍としては困ったんだろうが。
俺の場合は、空間倉庫があるからMSの運搬には困らないけど……まぁ、元々がトロワは傭兵だ。その気になれば、トレーズ派のMSなり何なりを奪って使うのも難しい話ではない。
……最悪、俺の空間倉庫の中にたっぷりと入っている、リーオーかエアリーズ辺りを貸せばいいんだし。
いや、ヘビーアームズの仕様を考えると、トラゴスの方がいいのか?
ともあれ、トロワが何とか動くのは問題ない。
「そうか、ならいざとなったら俺が持っているMSから何か貸すから、戦力としては心配するな」
「期待させて貰おう」
そんな訳で取りあえず話も纏まり……俺達は早速補給物資を運ぶ仕事に取り掛かる。
もっとも、俺達がやる仕事そのものは物凄く簡単な事だ。
このW世界の人間であれば、苦労して輸送機に補給物資を積み込み、トレーズ派に占拠された中東連合の制空権内を輸送機で……もしくはその輸送機の護衛機も含めて飛ばなければならない。
だが、俺の場合は……
「収納、と」
その言葉と共に、コンテナに入っていた補給物資はその姿を消す。
続けて同じように、様々な補給物資を空間倉庫に収納していくと、それこそものの数分で倉庫の中に山と積まれていた補給物資はその姿を消す。
そうして唖然とした様子で俺の方を見ている連合軍の兵士や、何度見ても慣れない様子のトロワ、意地でも驚きを出さないようにしている五飛、既に慣れた表情の綾子といった面々の前で、口を開く。
「さ、行くか」
「……ああ」
冷静沈着という言葉がそのまま人の形をしたようなトロワも、この光景には驚いたのだろう。
目を見開き、一瞬だけ唖然とした様子を見せる。
……それでも、すぐに我に返ってこっちに近付いてくる辺り、トロワらしいと言えばらしいのだろう。
綾子と五飛も、こっちに近付いてくる。
連合軍の兵士のみが、こちらから離れていく。
「それで、転移する場所は分かってるのか? レジスタンスだけに、迂闊にこっちが近付いていけば敵対行為と見なされるだろう?」
俺という存在の情報については、連合軍を含めて各組織の上層部しか知らない。
いや、シャドウミラーという名前だったり、ガンダムを含めた機
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