ガンダムW
1738話
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るような真似は出来るだけ避けたかった筈だ。
……俺の場合は原作知識でエピオンの事を知ってたのだが。
ゼクスにトレーズが新型MSを開発しているというのを臭わせた事もあるし。
だが、それを全く知らない中東連合にしてみれば、まさに寝耳に水に話だろう。
まさか、自分達の味方だと思っていたガンダムという機種が、トレーズ派にも所属しているとは思ってもいなかった筈だ。
ましてや、その機体がエピオン……もし原作通りの性能であれば、それこそウイングゼロと並んでこのW世界でも最高峰の性能を持つ機体だ。
中東連合にあるMSは、原作で初めてヒイロがエピオンに乗った時、次々にビルゴが破壊されていった時のように、鎧袖一触……文字通りの意味で無双されたことは想像に難しくない。
「中東連合の残党はどうなったんだ? 幾ら何でも全滅するまで全員が戦った……って訳じゃないだろ?」
中東連合は、軍事と政治は分けられている。
軍事のトップはカトルだが、政治の方は以前ロームフェラ財団の降伏交渉に来ていた者の中にいた筈だ。
当然そっちもニーズヘッグで中東連合に連れていったので、向こうにいる筈だった。
『中東連合から逃げ延びてきた人達は、サンクキングダムに向かった模様です』
「……サンクキングダムに?」
サリィの言葉に意表を突かれ、自分でも理解出来る程に間の抜けた声が漏れる。
中東連合は、連合軍と協力関係にあった筈だ。
同盟……という程に強固ではなくても、何かあったら頼ってきてもおかしくないと思うくらいには。
なのに、何故ここでサンクキングダムに向かうんだ?
その事を疑問に思うも、とにかくこれでトレーズ派の勢力が一気に強まったのは間違いのない事実だった。
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