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SAO─戦士達の物語
MR編
百四十八話 暴飲、暴食、そして歓談
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よ〜」
「無いの!?」
憑りつくしまもなく返された一言に、再びショックを受けたようにレコンが突っ込む、その様子に苦笑しながら、タルケンが問うた。

「二人は、付き合いが長い?」
「はい、中学の頃の同級生なんです。高校は別なんですけど」
「それが残念だよね……分かってたけどボクは高校もス……リーファちゃんと一緒が良かったなぁ」
「そう?あたしはそうでもないけど」
「さ、さいですか……」
あからさまに落ち込むレコンの肩を、ポンと、タルケンが叩く、その様子を見ながらリーファが笑った。

「まぁ、別にこっちで会えるからいいじゃない、あ、ALOをあたしが始めたきっかけも、レコンなんですよ」
「あら、それなら、レコンさんは大分古参のプレイヤーさんなんですか?」
「あ、はい。あんまり実力は見合って無いですけど……一応最古参?の部類だと思います」
「へぇ、それなら、今度色々と教えてもらえませんか?ウチのギルドシステム面にまだ慣れてない所もあって。このゲーム、突き詰めていくとかなり奥が深くて……」
「あぁ、分かります。スキル面の話する掲示板の議論とか、結構今も白熱しますし、ボクでよかったらいくらでも」
どうもややゲーマーとしての部分で気が合うらしい二人の議論に、女性二人が苦笑する。と、不意にリーファが、何かに気が付いたように言った。

「そう言えば、そうやって並んでるとなんか二人って……」
「?」
「……ぶっ……あははははは!!!!」
「!?え、り、リーファさん?」
話し合う二人をじっと見つめていたリーファがいきなり盛大に吹き出す。シウネーが目を剥いた。男子二人も驚いたように彼女の方を見る。ひとしきり笑って目尻に浮かんだ涙をぬぐいながら、何とか息を整えてリーファはようやく三人が固まっていることに気付く。

「ご、ごめんなさい……はーっ、急に笑っちゃって、ふぅ……いやその、タルケンさんが現実のレコンによく見たら凄く似てて、思い出して笑っちゃって、ホントごめんなさい……」
「ふむ……」
「そうなんですか?」
「そうなんですよ〜、丁度今のタルケンさんの髪を黒くした感じで……ごめんなさい、ホント、勝手に分からないところで笑っちゃって……」
「成程、これがレコンさんのリアル……」
「あの、シウネー?あまり僕の方をじろじろ見られても困るんですが……」
急に興味深そうな顔をしてタルケンの顔をじろじろと見始めるシウネーに、タルケンが身を引いた。と……レコンが遠慮がちに手を挙げる。

「あの〜……」
「あ、はい、ごめんなさいレコンさんリアルの事を……」
「あ、いえそれはいいんですけど……リーファちゃん、リアルの僕の顔思い出しただけでそこまで笑われると流石にショックなんだけど……そんなに面白いの僕の顔……」
「え?あー、あれ、
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