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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
370部分:第三十話 典韋、曹操に試されるのことその二

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第三十話 典韋、曹操に試されるのことその二

「どのお店に行きますか?」
「そうだな。ここは」
「それならだけれど」
「いいお店があるわ」
 神楽とミナが言ってきた。
「私達がお昼に行ったお店だけれど」
「そこはどうかしら」
「ほう。どんな店なのだ?」
「いいお店よ」
「かなりいい味を出しているわ」
 こう関羽だけでなく全員に話す。
「だからそこはどうかしら」
「チャンプルも気に入ってるし」
「そうか。それならだ」
 関羽は二人の言葉を受けてだった。それに頷く。
 そしてそのうえで他の面々に尋ねた。
「ならそこでいいか」
「うむ、メンマが美味ければな」
 趙雲はまずはそれだった。
「それでいい」
「じゃあそういうことでな」
「行くのだ!」
 馬超と張飛が笑顔で言う。そうしてであった。
 一行はその店に行く。許昌はこの日も賑わっていた。
 その中でだ。一行は不気味な二人と擦れ違った。
「な、何ですかあの人達!?」
「す、凄い格好だったわよね」
 孔明と馬岱が驚いた顔で言う。
「男の人みたいだけれど」
「人間なのかしら」
「恐ろしい気を感じるわ」
 ミナも顔を蒼くさせている。
「只者ではないわね」
「私一人では相手になれないな」
「私もね」
 関羽と黄忠も険しい顔になっている。
「あの辮髪にビキニの巨漢には」
「その横の白い褌の髭の人もね」
「あの格好、何なんだろうな」
「尋常な人間ではないが」
 馬超と趙雲もいささか引いた顔になっている。
「怪物かって思ったけれどな」
「うむ、私もそう思っていた」
「変態にしても恐ろしいものがあるのだ」
 張飛も恐怖を感じていた。
「何か最近この国に変態が揃ってきたのだ」
「個性が強い人が集まるっていいことじゃないの?」
 劉備だけがこう考えることができていた。
「それって」
「それ自体はいいのですけれど」
 孔明はまだ青い顔になっている。
「あの御二人は明らかに何かが違います」
「そうだよね。多分あのうちの一人に私達全員があたっても勝てないよ」
 馬岱はこう見ていた。
「そこまで強いよ」
「蒲公英ちゃん達全員って」
「いや、確かにそこまでの力がある」
 関羽も真剣な顔で劉備に答える。
「あの二人はな」
「そうなんですか」
「まあとにかくなのだ。行くのだ」
 張飛は考えを別の方に向けた。
「御飯を食べに行くのだ。どのお店なのだ?」
「ええ、ここよ」
「このお店よ」
 神楽とミナが言うとであった。一行の目の前にだ。 
 大きな門構えの店があった。紅の門の色が麗しい。
「このお店だけれど」
「どう?」
「美味しそうな匂いがするのだ」
 張飛がまず言った。

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