0078話『第四航空戦隊、出撃』
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よー。それじゃこの隼鷹さんも少しは頑張らせてもらうかね」
「ゆ、由良も頑張りますから。ね、ねっ?」
「夕立も頑張るっぽい」
「秋月も頑張ります」
それで全員の意見も固まったのか出撃してもらった。
だけど無線機の先では、
『提督……? 隼鷹の言った通り一戦目はなんなく倒したのだがやはり逸れてしまったようだ』
「そうか。それじゃ帰投してくれ」
『了解した……』
日向の少し気落ちした声とともに通信が切れる。
しかしそうか。
やっぱり逸れてしまうんだな。
なら無茶を承知で夜戦ルートを行く編成にしてみるか。
それで私は今手が空いている駆逐艦を一隻呼んだ。
そして少ししてやってきたその子は、
「司令官。初霜をお呼びでしょうか……?」
「ああ。初霜、もう少ししたら出撃した艦隊が帰ってくる。
そしたら隼鷹と交代して初霜は電探を山盛りで載せて挑んでくれないか?」
「電探を全部のスロットに載せるんですか……?」
「そうだ。沖ノ島沖は索敵がかなり必要になってくるから今のままだと索敵不足で逸れてしまうと思うんだ」
「そうですか。わかりました! 初霜にお任せください!」
それで日向達が帰ってきた後に隼鷹と初霜を交代する旨を伝えると隼鷹は「やっぱり……」といった表情になって、
「なぁ? 言った通りになったろ?」
「まぁ試してみるのも悪くはないからいい経験になったろ?」
「まぁ、ね……それじゃ初霜、頼んだよ」
「はい。お任せください」
それで改めて六人に出撃してもらった。
それで一回目で夜戦エリアもなんなく突破したらしくボスに辿り着いて日向と伊勢の航空戦艦コンビを中心にして倒したという。
「……うん。これで半分は任務達成か。それじゃ大和……頼んだぞ?」
「はい。提督の期待に応えてみせます」
事前に呼んでおいた大和にそう話して第一艦隊が帰ってきたら大和を加えた艦隊を編成した。
だけどそこで秋月が疲労が溜まっていたので照月に交代した。
それでメンバーは日向、伊勢、大和、由良、夕立、照月の六名として改めてこのメンバーで北方AL海域へと出撃してもらった。
……さて、今回のこの任務だが空母戦力がいないのは少し痛いものがあるな。
私と伊勢でなんとか瑞雲で制空権を取ろうと思うのだが如何せん敵が空母ヲ級の数が多いために苦戦を強いられている。
そして、
「いったぁ……」
「被弾したっぽい…」
これで何度目かになる由良と夕立が揃って大破してしまうことが続いているのだ。
「どうしたんだ二人とも。どこか調子が悪いのか……?」
私がそう問いかけるが二人は曖昧な表情で、
「なんだろう……日が悪いのかな…? ね、夕立…?」
「そうっぽい…」
そう
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