終章
灯火の消ゆる前に
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いと感じた。これが真実なのかは、正直僕には分からない。
それこそ神にしか知り得ないことであり、僕は僕の成すべきことを成すだけなのだ。
あの御方の旅路は、恐らくは相当お辛いものであったに違いない。僕になど考えも及ばぬ長き年月を、たったお一人で一つ…また一つと物語りを語ることで神へと祈りを捧げて来たのだろう。
故に、僕も自らの使命として綴って行かねばならない。今は花も咲かぬ若木であろうと、耐え忍んで歩めば、いずれ美しい花をつけられよう。
僕のこれから先の人生、どうなるかなど分からないが、この物語のような奇跡を見ることはないだろう。
しかし、僕は受け継いだのだ。あの御方の意思を…。
故に…行こう。
僕は書き記す者。ただ、それだけなのだから。
完
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