368部分:第二十九話 郭嘉、鼻血を出すのことその十九
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第二十九話 郭嘉、鼻血を出すのことその十九
「その中に倒れた」
「いきなり何なのだ?」
「はい、いつものことですから」
程cは落ち着いて驚く二人に述べた。
「御気になさらずに」
「気にするなというが」
「これはかなり」
「はい、とんとん」
ここでも郭嘉の首の後ろを叩く。
「凛ちゃん、起きて」
「え、ええ」
「さらに面白くなってきたわね」
曹操はそんな二人を見てさらに笑うのだった。
「それじゃあ二人共これから宜しくね」
「は、はい」
「わかりました」
こうして二人は曹操の軍師となったのであった。このことをあらためて劉備達に話す。
劉備達はこの時宿にいた。そこで二人から話を聞くのであった。
「そうだったんですか、おめでとうございます」
「望みが適って何よりだな」
劉備が満面の笑顔で、関羽が微笑みで二人に言う。
「じゃあこれからは御二人は」
「曹操殿の下で活躍するのだな」
「はい。曹操様、ひいては天下万民の為に」
「働きます」
「じゃあ頑張ってね」
「うむ、期待しているぞ」
劉備と関羽はまた二人に言った。そうしてであった。
「じゃあ私達はもうちょっとここにいるけれど」
「それまでの間宜しくな」
「はい。それでなのですが」
ここで言ってきたのは郭嘉だった。
「あの、劉備殿」
「どうしたの?」
「あの時は有り難うございました」
畏まっての言葉だった。
「劉備殿に言われなければあそこまで曹操様とお話できたかどうかわかりません」
「お風呂の時のことね」
「はい、あの時です」
まさにその時だというのである。
「あの時に言って頂いたからこそ今の私があります」
「ううん、郭嘉さんが自分で掴んだものよ」
しかし劉備はあくまでこう言う。
「私は別に」
「いえ、劉備殿のお陰です」
だが郭嘉はこう言って引かない。
「それでなのですが」
「それで?」
「御礼をしたいと思います」
微笑んでの言葉であった。
「是非共」
「御礼って?」
「実は凛ちゃんはですね」
程cがいぶかしむ劉備に話してきた。
「歌凄く上手なんですよ」
「えっ、そうなの」
「はい。歌を歌うことも好きで」
こうも話すのだった。
「ですからここは」
「それじゃあここでも?」
「それでいいでしょうか」
郭嘉はまた劉備に尋ねた。
「歌で」
「うん、是非共」
劉備はここでも満面の笑顔を見せた。
「郭嘉さんの心尽くし、聴かせて」
「そうだな。是非な」
「聴いてみたいのだ」
関羽と張飛もここで言う。
「郭嘉殿のその歌を」
「聴かせて欲しいのだ」
「わかりました、それでは」
二人にも言われてであった。郭嘉は歌うのだった。その歌は確かなものであった。劉備
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