第二十三話
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………………………。」
この人おかしい。
「だいたいさ、お前が艦娘になったときだって魚雷で相討ちしてたじゃねぇか。なんで今できねぇんだよ。」
「言うな。」
俺だってわかんねぇんだ。ほんと、なんで当てれたんだろ?火事場の馬鹿力か?
「とにかく、試してみよう。」
俺は木曾と同じ格好をする。うーん、なんだろうか。言葉に表しにくいあれがあるな。ほら、あれだよ、あれ。なんだっけあのしっくり来ないやつ。
「違和感とかあるか?」
「そうそれ!」
「?」
いや…………俺、違和感が出てこなかったのはまずいだろ………しかも木曾に「そうそれ!」………アホか。
「いや、なんでもない。違和感だったか?えっとな……変な感じがする。」
取り合えず取り繕うようにそう言った。
「だろうなぁ。これがしっくり来る奴何てそう居ないしな。」
少し怪訝そうな表情をしたものの、すぐにいつもの澄まし顔に戻った。
「ま、取り合えず一発撃ってみろよ。反動デカイから気を付けろよ?」
「了解。」
俺は発射装置の手動用発射ボタンを押した。
「ぐっ!?」
右肩にとんでもない衝撃が走る。右膝に肘をおいてる理由がよくわかった。ちょっとでも力を分散しないとヤバイ。
正直、腕がぶっ飛んだかと思った。
発射された魚雷はというと、ほぼまっすぐ進んでいって、的のそばを通り過ぎていった。
「お、なかなかいいんじゃねえか?」
「…………いや、右腕が無くなったかと思ったわ。」
俺は若干痛めた右肩をさすりながらそう言った。
「まぁな。俺もあんまりやりたくないんだけどな……。」
「あの二人はこんなのを受けきってたのかよ……。」
そう言えば、よく大井と北上は肩痛いとか言ってたな。肩凝りかと思ってた。
「これが、ハイパーズポーズっていうんだよ。」
木曾はそう言って、ニヤリとした。
…………ん?
「あれ、固定砲台法じゃ無かったっけ?」
「…………………………………………………………………………………。」
間。
間。
かなり間。
「み、見るなぁ!こっち見んじゃねえええええええええええええ!!」
木曾は顔を真っ赤にしながらそっぽを向いた。
「あれあれぇ?木曾ちゃーん?どうしたのかなぁ?いやいいよ?ハイパーズポーズでも?特に気にしないからさぁ。」
俺はすっごいニマニマしながら木曾の顔を覗きこんだ。ここまで弱味を見せた木曾は見たことないから、調子に乗って更に弄る俺。
「う、うるせぇよ!黙りやがれ!」
「いやいやぁ?もとはと
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