第二十三話
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頼む木曾。俺に雷撃を教えてくれ。」
俺はこいつを頼ると決めたんだ。
再び頭を下げる俺。
「…………………………………。」
黙る木曾。恐らく自分のポリシーとかを考えてるんだろう。
迷って迷って考えて、
「わかったよ。ただし、神通よりスパルタで行くからな?」
結局、引き受けてくれた。
「おう、挑むところよ。」
……後に、俺は大人しく神通さんに教えて貰えば良かったと後悔するのだが……それはまた後で。
―練習海域―
「いや、なんで当たんねぇんだよ。」
不思議で仕方ないといった感じの木曾。そりゃそうだ。
「流石にここまで教えて一発も当たらないのはおかしい。」
あれから四時間。
俺は木曾と一緒に練習海域にて、魚雷の練習を始めた。
それで、とりあえず基礎から始めるということで、雷撃の基礎の基礎を木曾から教えてもらった。文字におこさねぇとわかりづらいなおい。基礎の基礎を木曾からて。
話を戻すが、木曾に教えてもらった通りに撃ってみているのだが…………何故か当たらない。途中で曲がったり、爆発したり、当たったかと思えば不発だったり。
「お前、多分なんか雷撃の神様に嫌われてるんだよ……でないとおかしい。」
木曾は元気をなくしたようだった。さっきも話した木曾の性格上、少しでも成果が出ないと落ち込んでしまうようだ。
教えてくれている木曾には申し訳ないが、しょんぼりした木曾も可愛いなー。普段の木曾って基本的にクールで格好いい雰囲気を醸し出しているから、こんな感じの木曾はかなりレアだ。
「……よし、ムシャクシャしたから一発殴らせろ。」
こいつはエスパーか。
……そういや前に、「敵艦隊は目で追うな、感じろ。」とか言ってたな…………どこのニュータイプだよ。もしくはドラゴ〇ボールか。
「嫌だね。艤装装備してる状態では殴られてみろよ。一発大破だぜ?」
俺は脳裏にあのラ〇ダーキックを思い出していた。本当にシャレにならない。
「こうなったら仕方ねぇ。撃ち方を変えてみよう。」
そう言うと木曾は、左膝をついて、艤装にある魚雷発射装置を外して、右手に持つ。そして、右肘を右膝の上に置く。
「その撃ち方って、確か北上の……?」
前に訓練している時に見た。大井も余裕があるときにしてたっけな。
「俺はこれを固定砲台法って呼んでんだけど、必ず砲撃できるようにしておくんだ。」
そう言いつつ、背中の砲門を伸ばす木曾。
「もしかしてだけどさ、砲撃と艦載機は撃ち落として、雷撃は相討ちさせてってことか?」
「おう、そーゆーことだ。」
「………………
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