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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第606話】
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―」
「エミリアでいいよ! だってヒルトくんはエミリアの素敵な彼氏候補だもん」
「え?」
彼氏候補――いつの間にそうなっていたのだろうか。
「……まあいいけど、どうしたんだ?」
「あ、ううん。 特に用事とかって訳じゃなく、おやすみなさいって言おうと思って」
「あ……そうなのか」
片膝をついていた俺だが、普通に立って挨拶しようとするのだが――。
「……え? ヒルトくん、そこ……どうしたの?」
「え? ――――!?」
構築された欲望の塊が見事なテントを形成していて、慌てて俺は隠す。
「な、何でもないって!」
「え……で、でも凄く腫れてるよ!? エミリアが消毒してあげるから!」
「ちょ、ちょっ――」
問答無用と謂わんばかりに室内に入るエミリアは俺の手を掴んでベッドに座らされた。
「えっと、救急箱救急箱!」
バタバタと俺の部屋を漁る彼女――一体どうなるやら……。
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