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転生とらぶる
ガンダムW
1737話
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付いてくるのが誰もいないのは、まぁ、しょうがないか。
 今回の帰還では、セプテム達が主役なのだから。
 そう思いながら、俺達と一緒に戻ってきた連合軍の軍人達と嬉しそうに話している者達がいるのを眺める。
 そうして数分が経ち、やがて歓迎の興奮も一段落した頃……ようやく俺はセプテムの方に近づいていく。

「セプテム、MSの方はどうする? ここで待たせておけばいいのか?」
「……そうだな、生身の護衛はアクセルが1人いればそれで事足りるだろうし」

 俺の生身の実力を……魔法の存在を知っているからこその言葉だろう。
 この世界で、俺に生身で勝てるような者は、まずいないと言ってもいい。
 だが、俺の正体を知らない者にとっては、俺の護衛だけというのは危なく思えたのだろう。
 まぁ、異世界の事とか、混沌精霊の事だとか、そういうのはまだ全く周囲に知られていない情報だしな。
 向こうにしてみれば、そう思ってしまうのは当然の事なのだろう。
 事実、何人かの軍人がセプテムに対して護衛を増やすように言っている。
 セプテムはこの連合宇宙軍の兵士達にとっては、文字通りの意味で自分達の指導者だし、ノベンタはそのセプテムより唯一上位の存在、ベンティはセプテムと同格。
 そう考えれば、この連中が護衛を増やしたいと思っても不思議ではない。

「済まない、アクセル。護衛の件だが……」

 自分達の身を案じての言葉だけに、セプテムもそれ以上は何も言えなかったのだろう。
 普段強気のセプテムとしては、珍しく申し訳なさそうな表情を浮かべてこちらに視線を向けている。
 ここで駄目だとか言えば、間違いなくシャドウミラーに対しての友好度は下がるだろう。
 それなら、一緒に行動した方が手っ取り早いか。
 いざとなれば、俺の場合は瞬動でも何でも使って即座に動けるのだから。
 ……まぁ、いきなり狙撃とかされれば、対応するのは少し難しいかもしれないが……精神コマンドの覚醒もある事だし、何とかなりそうなのは間違いない。

「構わないさ。連合軍の面子にしてみれば、俺だけに任せておくのは安心出来ないってのは分かるし。その辺りはそっちで適当に調整してくれていい」

 その言葉にセプテムが安堵の息を吐く。
 まぁ、実際問題今のこのD-120コロニーが危険かと言われれば決してそんな事はない。
 勿論油断出来る程ではないが、それでも今まで散々スパイ狩りをやってきて、更にはトレーズ派に内応していた奴も既に死んだか、逃げたか、捕らえられたか……
 普通に考えれば、その辺りの心配は無用だろう。
 もっとも、トレーズ派の残党にしてみれば逃げながらも一矢報いようと考えても不思議ではないのだが、必ずしも安全という訳ではないのだろうが。
 ともあれ、俺があっさりと連合軍の護衛
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