ガンダムW
1737話
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るとは思わなかったな」
苦い溜息を吐いたのは、セプテム。
そんなセプテムに、ノベンタやベンティがこちらも苦い表情で頷きを返す。
以前ロームフェラ財団からの使者として連合軍の基地にやってきた事もあったし、そう考えれば全員がアハトと顔見知りであっても不思議ではないのだろう。
セプテムの言葉には、俺も同感と頷きを返す。
原作ではロームフェラ財団に擦り寄っていた男だけに、そのロームフェラ財団とは正反対のトレーズ派に付くというのは、予想外だった。
まぁ、ぶっちゃけアハトの性格を考えれば主義主張とかはどうでもよく、自分の利益になりさえすればどこでもいいのだろうが。
……ただ、そうなると何故連合軍に来なかったのかという疑問は抱くが。
ぶっちゃけ、今の地球で最も勢力のある組織となると、それは連合軍だろう。
だからこそ、アハトが連合軍に来てもおかしくはないと思ったんだが。
「そろそろ、到着します」
逃げたアハトについて考えていると、そんな声が掛けられる。
パイロットをしていた、連合軍の軍人からだ。
その声を聞き、映像モニタに視線を向けると、そこには確かにD-120コロニーが映し出されていた。
その映像を見て、セプテムがほっとした表情を浮かべる。
連合宇宙軍の本拠地という事は、セプテムにとってもここが自分の本拠地……一種の故郷であると、そう思っているのかもしれないな。
いや、本当にそう思っているのかどうかは分からないが。
ともあれ、シャトルは特に何かが起きるような事もないまま……それこそ、トレーズ派の残党の襲撃を受けたりしないまま、D-120コロニーに入港していく。
そうした俺達を出迎えたのは、予想外な事に歓呼の声だった。
「セプテム将軍万歳!」
「おい見ろ、ノベンタ元帥やベンティ将軍までいるぞ!」
「それに……やっぱりシャドウミラーもいるな」
「いや、当然だろ。シャトルの護衛をしてきたのは、シャドウミラーの機体だぜ? なら、当然だろ?」
「ちょっとどいて! 凛お姉様はどこ!?」
「何よ、綾子お姉様の方が先よ!」
……うん。最後の方で何だか色々と台無しになった気がしたが、ともあれ俺達の帰還を喜んでくれているのは間違いない。
そして俺達を出迎えてくれたメンバーの中には、ギンターとクラレンスの姿もあった。
まだ年の若い――それでも外見年齢は俺よりも上だが――ギンターはともかく、セプテムの父親のクラレンスまでがこうして出向いているのは、それだけ今回の一件を大きく見ているのだろう。
「ギンター!」
セプテムも、嬉しそうな笑みを浮かべてそちらに向かって歩いていく。
ノベンタとベンティも、近付いてきた連合軍の軍人に歓迎されているのが分かった。
……俺の方に近
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