第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change8:覚悟を決めた至りし赤龍〜Fire rolling wheel〜
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らに対して、まったく不利な状況を作らず圧倒的な力で敵を倒していく。
だが、この光景を見ている中で俺の中にある気持ちが渦巻いていた。
―――また、シンに頼ってしまっている―――
そう、またシンに助けてもらっている。
決して自分がシンのように戦って英雄みたいに格好つけたいわけじゃない。
―――ただ、頼ってばかりの自分が情けないと感じてしまった。
なぜ自分は伝説の龍の力を持っているのに何もできない―――。
所詮、俺は一か月前まではただの男子高校生だったんだ。
「く、手強いな―――」
「どうしました?アザゼル、あなたの実力はそんなものですか!!」
しかも、先ほどこの襲撃の計画者、旧魔王派のカテレア・レヴィアタンが俺たちのところに襲来してきて、今アザゼルさんが迎撃している。
さらに若干アザゼルさんがおされてている。
こんな時に何もできな自分がとことん悔しい…。
俺が自分指針の弱さに悔しがっていた時・・・・。
『ほう…それは本当か?―――成程。それにしてもお前が表に出るなんて珍しいな』
ドライグが神 器の中で誰かと話していた。
そして話し終わったかのようにドライグが俺に話しかけてきた。
『小僧、どうやらお前と話がしたいお客がいるようだ』
こんな時に何なんだよ、今俺は―――。
『だからこそ、そいつがお前と話がしたいと言っているんだ。なあにすぐに終わる。だから行ってこい』
おい、ちょっと待っ―――。
すると俺の意識が何かに呑み込まれた。
―○●●●●○―
「――――ここは、一体?」
俺は呑み込まれた瞬間いつの間にか真っ白い空間にいた。
「てか、ここどこだよドライグ!?」
ドライグに呼びかけても返事がない。
しかもここは地面が認識できるだけで何処も彼処も真っ白な空間。
正直どうしようもないのでとりあえずまっすぐに歩いてた。
するとすぐ目の前に誰かがいた。
白い机があり二つある椅子の一つに座っていた。
俺はどんな感じの人か気になり近づくとその人物がまるで俺が来ることが知っていたかのようにこちら振り向き、そして手招きをしていた。
俺はとりあえずその人と会話できるところまで近づいた。
見た目は三十代のおじさんで髪型は黒のシャギーショートが特徴の人だ。
「ようやく来たか、待っていたぜ俺の後輩君、兵藤一誠」
「!?…なんで俺の名前を知っているんだ!?」
「まあ、とりあえず向かいの席に座りな、話はそれからだ」
とりあえず、俺は目の前のおじさんの向かい側の席に座る。
「さて、まずは自己紹介と行こうか。俺の名前は『鏑木
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