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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第三十一話 魔法
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きっと頭の中であれとどう戦うかシュミレーションしてるんだ。
私はまだ、あの状況を打破する発想は浮かばないけど、二人のシュミレーションの中に入れるようにはなりたいと思った。
あの状況を打破する一手に私の力が、役立てるといいなと思っていると、私たちの前にリンディさんとクロノ君、そしてケイジさんが集まった。
「お待たせしてごめんなさい」
「いえ。 それより、私たちも現場に行きたいんですけど」
状況は一刻も争うのは十分に理解できた。
今のままじゃ、あの三人が危ないし、ジュエルシードの回収も難しいと思う。
でも、私たちが行けばどうにかなるかもしれない。
「いえ、それには及びません」
そんな私の考えは、リンディさんの冷たい一言で停止した。
「え……それは、どう言う意味ですか?」
「皆さんは現場に行かなくて結構、そういう意味です」
「邪魔になる?」
リンディさんの言葉に対してすぐ、雪鳴さんが問うとリンディさんは首を左右に振って否定すると、隣にいたクロノ君がリンディさんの言葉を引き継ぐにように話す。
「放っておけば、彼らは自滅する。 しなければ、力を使い果たしたところを叩けばいい」
「彼女たちを犠牲にする。 そう言いたいんですね?」
クロノ君と柚那ちゃんの言葉に、私はショックで言葉を失った。
それは、何にショックを受けたのか私自身もよくわからない。
卑怯だと思ったから?
三人を見捨てるから?
ハッキリとした答えはないけど、この胸の中にあるモヤモヤとした感情はなんだろう?
分からないけど……分からないけど、何もしないで三人が……特に金髪の女の子が傷つく姿を見るのは、嫌だ。
「納得いってねぇ顔だなぁ……」
ため息と共に言葉を漏らすケイジさんに、クロノ君は真剣な顔で、私たちを鋭く睨む。
その視線に気圧されそうになりながら、クロノ君の言葉に耳を傾ける。
「僕らの目的はジュエルシードの回収だ。 彼らが持ってるものも例外じゃないし、こうして全員揃ってるなら、まとめて取り押さえたほうが効率がいい。 抵抗しづらくなるほど疲弊してくれれば、こちらとしても確保は楽になる」
それは色んな事件を経験して、ちゃんと解決させないといけないクロノ君たちの経験がだした答えなんだ。
だからきっとそれは間違いじゃなくて、正しい答えなんだ。
それなのに、どうしてこう、辛いんだろう。
――――私は理数系が得意だ。
数字には絶対の答えがあって、答えのための方式も絶対にある。
計算からだした答えはウソをつかないし、否定することなんて考えたこともなかった。
きっとクロノ君の出した
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