花園の章
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言うなど、ユディには理解し難いものであったのである。
だが、このミヒャエル言葉はその後、偽りなく果たされることとなる。それは暫し後の話である。
「さて、どう進むかは決まっているのだろ?」
ユディはソファリスへと尋ねると、ソファリスは直ぐ様返答したのであった。
「はい。かなり厳しい旅路となります故、相応の覚悟を決めて頂きたく存じます。」
「分かった。」
ミヒャエルがそう短く返答をすると、ソファリスは「では、参りましょう。」と言い、皆は細い道から森の中へとその姿を消したのであった。
ここまでが世にいう「王国動乱」の前半、第三王子ミヒャエルが十二貴族と関わりを持つまでの話である。
この後、ミヒャエル等は山間を休みなく二日で進み、無事ラタンへと入って十二貴族の子息達と合流することとなる。
現在では、ルーン公が自らの私兵で碧桜騎士団の介入を防いでいたとも論議されているが、それは定かではない。大聖典にも外典にも、山間をどのように歩んだかは記されてはいないのである。
ただ、その間にベルディナータが合流したことは間違いなく、そこで碧桜騎士団数人との争いがあった可能性は高い。
しかし、それを語る者も記す者も居なかったと言うことは、大いに謎である。
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