戦闘校舎のフェニックス
レーティングゲーム開始
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
通りだ。
「まあな」
俺が渋々同意すると、木場が説明を始めた。
「先の大戦で魔王様は致命傷になられてね、すでに亡くなられたんだよ。しかし、魔王なくして悪魔はあり得ない。そこで・・・」
悪魔たちは魔王の名前を残し、強大な力を持つ者へその名を受け継がせた。現四大魔王は、初代から名を受け継いだ後継者の最上級悪魔だっそうだ。
「正直言うと、神陣営、堕天使の組織、悪魔、この三すくみのうちで現在一番力を持っていないのは悪魔なんだよ。結構、危ない状況なんだけど、現魔王様が先代魔王様に負けず劣らずでどうにか保っているんだ」
・・・・悪魔社会も薄皮一枚で繋がっているのか。
図書館の書籍にも書かれている魔王がすでに死んでいるってかなりショックだ。
「じゃあ、最上級悪魔として部長のお兄さんが選ばれたわけか?」
「うん。紅髪の魔王《クリムソン・サタン》こと。サーゼクス・ルシファー。それが今の部長のお兄様であり、最強の魔王様だよ」
・・・サーゼクス・ルシファー。
グレモリーでなくルシファーか。もう、部長と同じ家名を名乗っていないわけだ。
「それで部長さんが、グレモリー家の跡継ぎに」
そうだったのか・・・。兄貴が魔王になっちゃったら、そりゃ仕方ないな。お兄さんは悪魔社会を背負わないといけないんだから。
「そろそろ時間です。皆様、魔方陣のほうへ」
「行きましょう」
俺たちは魔方陣に移動する。
「なお、一度あちらへ移動しますと終了するまで魔方陣での転移は不可能となります」
帰ってくるときは勝敗が決しているってことだな。
「悔いの残らないよう、精いっぱい頑張ってこい」
悠から激励を貰うと、光が包み込み転移が始まった
目を開けるとそこは部室だった。俺はその風景に首をかしげた。
・・・あれ? 転移失敗? でも、俺とアーシア以外は落ち着いていたものでこの状況に何も動じていない。
つーぁ、グレイフィアさんがいないんですけど。まさか、一人だけ転移しちゃったのか?
と、思ってたら。
『皆様。このたびグレモリー家、フェニックス家の審判役を仰せつかった、グレモリー家の使用人グレイフィアでございます』
校内放送? グレイフィアさんの声だ。
『今回のバトルフィールドは、リアル様とライザー様のご意見を参考にしリアス様が通う人間界の学び舎、駒王学園のレプリカを用意しました』
「レプリカ?」
「外を御覧なさい」
部室の窓を開け外を見ると、空が白い! 深夜のはずなのに空は暗くなかった。真っ白な世界に学校のレプリカが存在するのか?
「ここは異空間なんだ」
「そこに学校をそのまま再現したのですわ」
「あ・・・悪魔の力って、どんだけ凄まじいんだ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ