戦闘校舎のフェニックス
合宿後半
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充実できるのはこの人間界にいるだけ」
名前か・・・。俺は神咲棟夜、前世では弐櫂憧樹。俺は神咲家の父さんと母さんの子でしかない。どこに行こうと神咲として認識される。
グレモリー家の看板を背負ったリアス。一生グレモリーのリアスとして見られる。
「私はグレモリーを抜きにして、私を、リアスを愛してくれる人と一緒になりたいの。それが私の小さな夢。・・・ライザーは私をグレモリーのリアスとして見ているわ。そして、グレモリーのリアスとして愛してくれる。それが嫌なの。それでもグレモリーとしての誇りも大切なものよ。矛盾した思いだけど、それでも私はこの小さな夢を持っていたいわ」
遠い目をして空を見上げる。そこには毅然としているリアスではなく、夢を見る普通の女の子だった。
「俺はさ、今のリアスが一番だと思うぞ」
何気なく出た言葉。リアスは目を見開いて驚く。
「悪魔社会の情勢や純血悪魔の存続・・・そんなもん俺は知らねぇけどさ、俺はグレモリーのリアスじゃなく、駒王学園のオカルト研究部部長、毅然としているリアスが一番だ。リアスはさっきさ、自分の夢を小さいと言ったが、夢に大きい小さいは関係ねぇよ。良い夢じゃないか。その思いを持っていれば、リアスの夢も叶うさ」
頭に浮かんだ言葉を口にする。俺ながら青臭い言葉だと思う。
リアスのほうを向けば・・・何故か顔を赤くしていた。
「俺、何か変な事言ったか?」
「な、なんでもないわ!」
頭を振り慌てていた。何だ? まぁいいか。
「そろそろ俺は寝る。明日に響くからな」
「ええ。お休みなさい」
手を振るい別荘に戻る。
「ブーステッド・ギアを使いなさい、イッセー」
翌日。練習が始まる前にリアスが一誠に言う。
修行中一切禁止にされてた神器の使用の許可・・・どうするきだ?
「え? でも、この合宿中は使っちゃダメだって部長がッ」
「私の許可無しにはね。相手は裕斗で良いかしら」
「はい。部長」
木場が指名され、一誠の前に立ち木刀を構える。
「イッセー、模擬戦を開始する前に神器を発動させなさい。そうね・・・発動から二分後、戦闘開始よ」
「は、はい! ブーステッド・ギア!」
『Boost!!』
左腕に神器を出現させると同時に、籠手から音声が発生した。
「もう一度!」
リアスの言うとおり力を倍加させ続ける。
『Boost!!』
「これで十二回目パワーアップしましたわ」
「ストップ! 分かるイッセー。今までのあなただったら、ここまでの強化に耐えられなかったはずよ」
一誠は自分の体の変化に気づいたようだ。修行前に一度使用したが、発動から数分後力尽きたように倒れた。
理由は簡単だ。一誠自身が増して
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