戦闘校舎のフェニックス
合宿後半
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全員からツッコミされ、涙目のアーシア。
「次にトーヤ。あなたにお願いするわ」
次は棟夜が指名された。いきなりのご指名に少し驚いている。
「俺か?・・・具体的に何を話せばいい?」
「あなたの戦い方や能力についてお願いするわ」
少し面倒くさそうな表情を浮かべた後、『OK』と答え前に出てきた。
「あー・・・まぁ何だ。とりあえず、俺が話すよりお前らが聞きたいことを俺が答えるってことで言いか? こういうのは少し苦手なんね。可能な限りこたえるが、答えられないことを言っておく」
へぇ! 意外だ。棟夜でも苦手なものがあるんだな。
「僕からいいかな? 棟夜君のあの剣術ははどこで習ったのかな?」
早速木場が質問した。剣を扱う者としちゃ聞いておきたいのかね。
「親父の知り合いが北の山奥で小さな双剣の道場を開いていたもんでね、そこで半年習ったくらいだ。あとは我流で鍛えあげただけだ」
山奥に道場・・・どんなところに道場作ってんだよ。ぜってぇ人が来なさそうな場所だな。
「その道場って門下生が多くいたのか?」
「いや。その人が極度の人間不信でね、自分の友人位にしか教えていなかったんだ。おかげで門下生は俺一人だけだ」
・・・そんな性格でよく道場を開いて誰かを教えようとしたよな。
「まぁその人がオネェだったってこともあるだろうけどさ」
え?
「棟夜・・・今なんて言った?」
「だから。その剣術の人がオネェだったんだって・・・」
「いやいやいやいやいや! 可笑しいだろ!? 何でお前の剣術の先生がオネェなんだよ! まっとうな男じゃないのかよ!?」
「俺もそれは疑問に思ってね。聞いてみたら、ジャンケンで負けた罰として死ぬまでオネェでいろと言われたらしい・・・それから極度の人間不信に陥ったとのことだ」
もう何もツッコまないぞ俺は。ってかその人可哀そうすぎるだろう。罰ゲームで死ぬまでオネェでいろとか。
「他に何か聞きたいことはあるか?」
「じゃぁもう一ついいかな。棟夜君が出した双剣、あの時もそうだけどゲイ・ボルクはどうやって出したのかな?」
木場が続けざまに質問をした。それは俺も聞きたいことだった。
何もないところからいきなり棟夜の手に武器が現れるんだからな。こればっかりはずっと疑問に思ってたことだ。
「ん〜。ゲイ・ボルクに関してはノーコメントで許してくれ・・・それと、投影に関しては実際に見せたほうが早いだろう」
トレース? なんだそれ。
聞きなれない言葉に首をかしげていると、片手を前に突出し呟いた。
「投影、開始≪トレース・オン≫」
「「「「「「「!!」」」」」」」
すると、何もなかった手に黒い短剣が現れた! どういうことだ!
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