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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0076話『由良の改二改装』
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を見て夕張は慌ててハンカチを取り出して、

「…ああもう。改二になる前からこんなんじゃこの先の展開も持たないわよ?」
「ふぁい…」

少し力を込めて由良の涙を拭いてあげている夕張の姿がそこにはあった。
それで由良の涙も一通り拭き終わったのか大淀が改装設計図を持ってきて、

「それでは由良さん。改装設計図を持って改装室へと入ってください」
「わかりました。提督さん、改装ボタンを押す際は少し時間を置いてね、ねっ?」
「わかったよ」

それで由良は改装室へと入っていった。
それを見届けた夕立はというと、

「提督さん! もう時間は結構経ったっぽい! もういいでしょ!?」
「そうだな。もう由良の心の準備も大丈夫だろうし…」

それで明石に声をかける。

「明石! もういいだろうか?」
「大丈夫ですよー。由良ももう準備は出来ているみたいだから。いつでもどうぞー!」

明石の許しも得たので私はそれで改装ボタンを押した。
そして改装室の中から光が漏れてきて色々と機械音が響いてくる。
いつも通り工廠妖精さん達が由良の改二を執行しているのだろうな。
そして時間が経過して改装室の扉が開かれた。

「提督さん…改装された由良の力、存分にお使いくださいね、ねっ!」

そこには阿武隈や鬼怒と同じ衣装に身を包んだ少し垢抜けた感じの由良の姿があった。
それでいの一番に夕立が由良に飛びかかって、

「由良ー! とってもカッコいいッぽい!」
「ありがとう、夕立…」

それで夕張や村雨たちもこぞって由良の周りに集まって改二を祝っていた。
そこに明石が由良のカタログスペックが記された紙を持ってきた。

「提督。由良のスペックですよ。ご確認どうぞ」
「ありがとう明石」

それで紙を受け取って確認する。
そこには少し雷装が阿武隈には劣るけどそれでもかなりの強化がされている由良の情報が示されていた。
なにより大きいのが甲標的も含めた多くの装備をセットできる事か。
瑞雲系統の装備が出来て大型電探、大発系装備、艦隊司令部施設、整備員、水戦など………由良の戦略的な使いどころが広がったみたいだ。
ただただすごいの一言だ…。
今までの改二を遥かに上回っている内容だらけで嬉しさも湧いてきた。
なので私も由良へと近寄っていき、

「由良。改二おめでとう」
「ありがとうございます! 提督さん!」

由良の表情はとても晴れやかな物だった。



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