最終章:夢を追い続けて
第51話「動き出す者達」
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、俺にできる事ってあるのか?】
「この際賛同してくれるだけでもありがたいがな。...でも、今の世の中だとISを持っているだけで何かあるかもしれないから、何かしら対策をした方がいいぞ?」
【...それ、実質選択肢ないんじゃねぇの?】
「...かもな。」
身の安全を考えれば、俺達のように味方などがいた方がいいからな。
IS関連で世界が混乱している今、正体不明のISを所持しているというだけで狙われるかもしれん。...って、それは以前まででも一緒か。
「とりあえず、千冬姉に掛け合ってみて、少なくともこっちで保護できるようには努力してみる。それで、協力してくれるか?」
【...ああ。応援する程度しかできないかもしれないが、親友の頼みだ。協力する。】
「...ありがとう。弾にも連絡しておいたから、保護する事になったら俺が迎えに行く。」
【分かった。】
協力してくれると分かり、後日連絡するという事で電話を切る。
「...一歩ずつ、着実に...だ。」
小さな事でもいい。とにかく、前に進もう。
立ち止まっていては、どうにもならないからな。
「...夕食後、千冬姉に言っておくか。」
弾と蘭、数馬の事に関して、千冬姉に話しておこう。
そのついでに、外出許可を貰って明日恭也さんに修行を付けてもらえたら御の字だ。
「.......。」
翌日、俺はIS学園の外に来ていた。
千冬姉に色々説明したら、渋々とは言え、許可が貰えた。
そして、久しぶりにIS学園の外に出たんだが...。
「(...やっぱり、ピリピリしてるな...。)」
街を行く人々が、どこかピリピリとした雰囲気になっているのを、一目見て分かった。
世界が混乱しているとはいえ、通常の企業などはいつも通り営業しなければいけない。
けど、ISが使えなくなったというニュースは相当な影響を及ぼしたらしい。
「(今までは、男性はどこか女性の顔色を窺うような態度が節々に見られた。けど、今ではそんな様子がない。...むしろ、人によっては怒りを抱えているな...。)」
女性優位になっていたため、それを悪用して横暴を働かれた男性も多い。
そういった人たちは、やはり女性に恨みを持っているのだろう。
「...今は、どうしようもない、か。」
男性も、復讐する相手ぐらいは選んでくれるように願っておこう。
...と言っても、手が届く範囲でそういうのを見たらさすがに止めるが。
「...まぁ、そういう訳だからさ...。」
背負ってきていた木刀を、袋から取り出しながら路地裏に入る。
「見過ごせないんだよな。“それ”。」
「な、なんだよお前!
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