暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第51話「動き出す者達」
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らな。】

 ...桜さん達の仕業か...。

「スペックとかは分かるのか?」

【詳しくねぇけど...同封されていた紙には最終世代とか書かれてたぞ。...と言うか、何かありそうでまだ起動させてねぇよ。】

「そうか...。」

 まぁ、自分宛てと言っても、正体不明のISだ。普通は警戒するだろう。

【だから、協力する代わりに見てくれねぇか?】

「そう言う事か。...蘭は?」

【お前を心配してたよ。それと、自分たちに送られてきたISについて悩んでいた。】

「自分“たち”?...もしかして、蘭にも...。」

【ああ、俺だけじゃなく、蘭にもな。】

 一体何のために...。確かに、以前お礼を送ろうとか言ってたけど...。

「....わかった。千冬姉に言ってみる。」

【頼むぜ。】

 とりあえず、そういって電話を切る。
 桜さん達が弾たちにISを送った理由は分からない。けど、これで協力者は得た。

「次は...数馬か。」

 再び、今度は数馬に電話を掛ける。

「...そういや、結局誘拐事件以降、数馬には会ってなかったな。...弾の奴、知らせてくれてりゃいいんだが...。」

 とりあえず、数馬の電話番号は登録し直していたので、それで掛ける。
 弾が伝えてなかったとしても、ニュースとかで気づいていれば説明が省けるんだが...。

【もしもし...。】

「数馬か?俺だ、秋十だ。」

【秋十!?おまっ、どうして今まで連絡を寄越さなかったんだよ!?】

「あー、悪い、忙しくてな。」

 様子からして、どうやら俺が生きていた事自体は知っていたみたいだな。

「こっちも事件続きで今は大変な状況だからな。」

【...ISが動かせなくなったとかだろ?ニュースでやってた。】

「ああ。まぁ、ISが扱えないのはISの意志そのものが拒否してるだけだから、動かせなくなったというよりは、動かす資格がないだけな話なんだが。」

 っと、話が逸れたな。

「...頼みを言う前に、一つ聞いていいか?....手元にISは届いているか?」

【.....なんで、秋十がそれを知っているんだ?いや、確かに今朝送られてきて、しかも俺宛てだったけど...どうして...。】

「...弾と蘭の所にも来ていたんだよ。...おそらく、桜さん達なりの恩返しなんだろう。...俺と仲良くしてくれたっていう。」

【.......。】

 他にも理由があるかもしれないが、今はそれでいいだろう。

【...とりあえず、ISの方はそれでいい。...で、頼みって何なんだ?】

「それはな...。」

 弾と同じように、簡潔に説明する。

【....えっと...それ
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