暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第51話「動き出す者達」
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訳を話したからこそ協力してくれる人もいるかもしれない。)」

 桜さん達のように、このIS学園に入学した人の中には“大空を羽ばたきたい”と言った想いを持っている生徒もいるだろう。
 そういった人なら、ISも応えてくれるし、協力してくれるかもしれない。

「...学園は皆に任せるよ。俺は、学園の外を探してみようと思う。」

「え、でも今は危険だってお姉ちゃんや先生が...。」

「それはISという抑止力がなくなった女性だからだ。恨みを持った男性に襲われる可能性があるからな。だけど、同じ男性である俺ならある程度は動ける。....と言うか、襲われても多少の相手なら何とかなるさ。」

 少なくとも、突発的な拉致などには対処できるはずだ。
 さすがに生徒一人一人の動向が探られていて、それに応じた計画的な犯行は、学園のセキュリティや更識家の情報からありえないだろうし。

「そういう訳だし、今度の土曜日に外出許可を貰って行ってみる。」

「...わかった。学園の外は秋十に任せる。」

 さて、土曜を待たなくても、協力を仰げそうな相手は...。







【もしもし、秋十か?】

「悪いな、突然電話して。」

【構いやしねぇよ。】

 夕方。夕食までまだ時間がある間に、俺はある場所へ電話を掛ける。

【それより、そっちは大丈夫なのか?ISが使えなくなったとか、ニュースで何度も見るんだが。】

「皆不安を隠せてない感じだな。桜さんがやった事は、ほとんどの人間がISを使えなくするも同然の事だ。まぁ、半分くらいは自業自得なんだが。」

【どういう事だ?】

「今度会った時に詳しく話す。...いや、今話した方がいいか。」

 俺は、ある程度簡潔にまとめて事情を話す。

【...なんともまぁ...。しっかし、あの時家にとんでもない人物が二人もいたって事なのか。そりゃあ、ゲームで勝てない訳だ。】

「それで、俺は桜さん達を止めようと思っているんだ。そのための協力者を、今は探している。」

【...俺に、協力しろと?】

「ISに囚われない、馬鹿正直なお前だからこそ頼むんだよ。それに、親友だからな。信頼もある。...頼むぜ、弾。」

 そう。俺が電話している相手は、親友の一人である弾だ。
 この後、数馬にも電話するが...まずは弾からだ。

【......いいぜ。】

「ホントか?」

【ああ。...正直な所、俺もお前に連絡を取りたかった所なんだ。】

 俺に連絡を...?何かあったのだろうか。

【今朝、家のポストの中に入ってたんだよ。....ISが。】

「は.....?」

【誰が入れたかは俺でも検討はついてる。何せ、所有者が俺で登録されていたか
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