ガンダムW
1736話
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格好の交渉材料の1つだろう。
ましてや、捕らえた兵士はただの兵士ではない。MSパイロットだ。
言うまでもなく、MSパイロットというのは軍の中でも特別な存在となる。
一人前になるまで育てるのに掛かったコストは、かなりのものの筈だ。
最近はMDが増えてきたので、相対的に価値は下がっているのだが……これがトレーズ派となれば、話は違ってくる。
基本的にMDを好まないトレーズだけに、MSパイロットを運用する。
……まぁ、こうしてアハトやレディ・アンのようにMDを使ったりする奴もいるのだが。
ともあれ、そんな訳でトレーズ派にとって……そしてトレーズ派と戦っている連合軍にとって、MSパイロットの価値は高い。
凛にとっては、これ以上ない程の交渉材料となる。
降伏してきたパイロット達は、アハトが連れてきたトレーズ派の兵士もいるだろうが、D-120コロニーに所属していた者もいるだろう。
そういう奴にとっては、これからの人生、色々な面で最悪と呼ぶに相応しい事になるだろうが……まぁ、それは自業自得というべきものだろう。
そもそも、連合軍を裏切らなければこのような事にはならなかったのだから。
自分でその選択肢を選んだ以上、後悔してもそれは当然の事だった。
『そうね。取りあえず連れてきて貰える? ああ、当然武装解除はした上でね。下手にピースミリオンの中で自爆されたりしたらたまったもんじゃないし』
凛も交渉材料としてはきちんと判断してるのか、そう告げてくる。
にしても……自爆か。
だよな。向こうにとって、そういう手段は普通に有り得る。
正面から戦っても俺達に勝てない以上、そうなれば向こうが出来るのは搦め手となる。
で、降伏した結果、ピースミリオンの内部で自爆というのは……まぁ、普通に考えて、かなり有効な手段なのは間違いないよな。
シャドウミラーの本拠地である以上、それが破壊されればこれからのシャドウミラーの活動には多大な被害が出るのだから。
「だ、そうだ。MSに自爆機能とかは、あっても不思議じゃないしな」
実際、ガンダムには自爆機能がついている。
ウイングゼロにも、一応自爆機能はついていた。
……まぁ、ウイングゼロが自爆するような事になるとは、到底思えないんだが。
それにウイングゼロの場合、パイロットが俺なので自爆してもパイロットは普通に生き残る事が出来るんだよな。
とにかく、念の為にMSから下ろしてピースミリオンに運ぶように指示を出すと、全員がそれに従って行動に移す。
うん、こうなると俺が敵を全滅させたのは良かったかもしれないな。
単純に面倒臭い事をしなくても良かったというだけだが。
「それで、凛。D-120コロニーの方はどうなっている?」
『ああ、それね。ア
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