ガンダムW
1735話
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『アクセル、D-120コロニーが見えてきたわ。今のところ戦闘は起きてない見たいだけど?』
格納庫でいつでも出撃出来るように準備が完了しているウイングゼロのコックピットに、ブリッジにいる凛からの通信が入る。
「そうか、……となると、もう占領されていると見るべきだろうな」
『恐らくね。一応こちらからの通信にはしっかりと答えてはいたけど……』
言葉を濁す凛。
そう、現在ピースミリオンは、宇宙における連合軍の本拠地D-120コロニーに向かっていた。
これからどうするとブリーフィングルームで尋ねた時、最終的に選択されたのが、取りあえずD-120コロニーに向かうというものだった。
連合宇宙軍の本拠地がD-120コロニーであるというのは、広く知られている事実だ。
だからこそ、そこがトレーズ派に占拠されたままだと、色々な意味で不味い。
連合宇宙軍の面子的な問題を考えても、だ。
一応向こうの様子を探るという目的でセプテムがD-120コロニーに連絡を入れてみもした。
地上にいる筈のセプテムから連絡が来たのが……ましてや、その場にはセプテム以外にノベンタやベンティといった連合軍のトップ3がいた事に驚いたのか、向こうは色々とボロを出しそうになったが……とにかく、こちらを心配しているといった風な様子を装って、何とか俺達の情報を得ようとしていた。
それを何とか誤魔化し、これからD-120コロニーに戻ると通信を入れてこうしてやって来たのだが……
『本当に占拠されてるのかよ? 全く敵が出てくる様子はないけど?』
デュオの不満が混ざった言葉が聞こえてくる。
「ま、別に向こうが本当に占拠されていないのなら、それはそれでいいさ。こっちも戦闘をする必要がなくなるんだしな。ただ……俺の経験から考えても、間違いなく占拠されているとは思うけどな」
『ふーん。そんなもんか。それより、アクセル。あのニーズヘッグって機体じゃなくて、ウイングゼロでいいのか?』
話を変えてくるデュオだったが、それも当然だろう。
ニーズヘッグの驚異的な性能を、自分の目で確認しているのだから。
それだけに、何故性能に劣るウイングゼロに乗るのかと、そんな疑問を抱いてもしょうがない。
だが、俺はそんなデュオの言葉に頷きを返す。
「ああ。ニーズヘッグはあまり人目に晒したくない。そもそも、あの機体はシャドウミラーにとって象徴的な存在だしな」
まぁ、その象徴的な存在が、こうしてシャドウミラーに存在しない事も多々あるんだが。
ともあれ、ニーズヘッグの使用を自粛することに決めたのは俺なのだから、特に問題はない。
……そもそも、ニーズヘッグには遠く及ばないにしても、ウイングゼロは十分に高性能のMSだ。
それこそ、ウイングゼロよ
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