360部分:第二十九話 郭嘉、鼻血を出すのことその十一
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第二十九話 郭嘉、鼻血を出すのことその十一
「そういうことで」
「それでどうなるのかしら」
「はい、こうしてですね」
そしてであった。またしてもであった。
鼻血を出した。栓も無視して吹き飛ばしてだ。そのうえで血の海の中に倒れるのであった。
「おい、またかよ」
「またか」
ロックも蒼志狼も呆れる顔になっている。
「じゃあまた介抱しないとな」
「本当にな」
「はい、凛ちゃん」
その程cが郭嘉のところに来て頭を上げさせた。そうしてであった。
「とんとん、とんとん」
「それで鼻血が止まるんだ」
「あるお医者さんに教えてもらいました」
程cはこう馬岱に話す。
「それで止めてます」
「お医者さん?」
「赤い髪の若い姿のお医者さんです」
そうした姿をしているのだという。
「ゴオオオオオオッド米道の人です」
「何か凄い名前なのだ」
張飛が突っ込んだのは五斗米道の名前についてであった。
「叫んでるみたいなのだ」
「実際に叫ぶのが好きなお医者さんです」
「そうなのだ。面白そうなお医者さんなのだ」
「一度御会いしてみるといいです」
実際にこう述べる程cだった。
「それでは私達もこれから」
「ああ、じゃあな」
「また会おうな」
ロック達もここで席を立った。
「劉備さん、そこで待ってるからな」
「宜しくな」
「また二人凄い人達が加わりましたね」
孔明は明るい顔で劉備に話した。
「桃家荘にまた」
「そうよね。何か凄いことになってきたよね」
劉備は少しにこりとして孔明の言葉に返した。
「私達の周りって」
「何か劉備さんの傍にいたら落ち着くのよね」
「そうね。確かに」
ミナが黄忠のその言葉に頷いた。
「嫌いにはなれない人ね」
「私がですか?」
「うむ、劉備殿を見ているとな」
「守りたくもなるのだ」
関羽と張飛も話す。
「そして常に共にいたくなる」
「そういう人ははじめてなのだ」
「私も。曹操様をお慕いしていなければ」
復活した郭嘉もここで話すのであった。
「若しかしたら劉備殿のところに入っていたかも知れませんね」
「劉備さんも大きなことをされますね」
程cも言う。
「是非。大きく羽ばたいて下さいね」
「有り難う、私も私のやることを果たします」
二人の言葉ににこりと笑って返す劉備だった。そのうえでロック達と別れて曹操のところに向かう。曹操の本拠地許昌は見事な繁栄を見せていた。
「袁紹さんのところも凄かったけれど」
「ここも凄いよね」
馬岱が劉備の言葉に応えて言う。
「人も多いしお店も多いし」
「物凄い街よね」
「政治がいいからですね」
孔明はこう二人に話した。
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