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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
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ミ、シャルル、セシリーの三人。ラウルはもはや呆気に取られて何もできずにいる。

「さぁラウル!!そのままそいつ踏んづけちゃえ!!」
「いや!!元に戻してよ!!」

バランスの魔法を発動するには敵のサイズがきちんとわかっていないとできないことに気付いたサクラは、元々のサイズもわかっていないラウルをさらに巨大化させ、一撃で勝負を決めようとした。それに対し正気を取り戻したラウルはサクラに元通りにしてもらおうとして彼女の方を向こうとしたその時・・・

ぐちゃ

足元で嫌な音が聞こえた。

「「「あ・・・」」」

ゆっくりと足を退けると、そこには地面にめり込み意識を失っている女性の姿があった。

「やった!!狙い通りだよラウル!!」

あまりに呆気ない終わり方に唖然としている三人をよそに、一人手を叩き大喜びのサクラはピョンピョン跳び跳ねている。

「よし!!じゃあこいつをシリル先輩のところに連れてこ!!誉めてもらえるぞぉ」

完全に伸びている女性の足首を掴み、ズルズルと引きずっていくサクラ。だが、彼女に大きさを変えられたラウルは彼女に早く戻してもらおうとそのあとを追いかけ、敷地内を大いに荒らしてしまったのであった。


















「どんな魔法も切り裂く剣か・・・」

衣服についた土を払いながらその場に立ち上がる二人の竜。その前に立ちはだかるのは、光のように輝いている刀を構えた女性と、彼女と共に戦っている男。立ち上がってきた二人に向け、エーメは鋭い目付きで刀を構える。

「ネイモン。お前はフォローでもしててくれ」
「しゃあないか・・・」

闘う機会を取られてしまいどこか悔しそうだか、納得しているような表情を見せる男は、女性の影に隠れるようにしている。

ダッ

先頭の準備が整ったのかどうかも判断できないようなタイミングで動き出したエーメ。彼女のその動きはまるでカグラのように速く、瞬く間に二人の懐へと入り込む。

「もらった!!」

並んでいた二人の竜の首目掛け刀を振るう。しかし、その一撃は二人の首には届かなかった。

「魔法を切り裂けても、ドラゴンの鱗までは貫けないみたいだな」
「なっ・・・」

ドラゴンフォースによって全身に魔力とドラゴンのような鱗が浮き出しているスティングは、己の首もとに向かってきていた光の剣を容易く掴み取っていた。エーメはそれに対し剣を引き抜き反撃しようとするが、青年の握力が強すぎてどうすることもできない。

「エーメ!!」

それを見ていたネイモンは慌てて彼女の助けに入ろうとしたが、一人足りないことに気が付く。

「影を捉えることはできない」
「!?」

後ろから声が聞こえ振り返ると、それ
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