第九幕その二
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「それで登校しようね」
「休校になったらそれはそれ」
「ゆっくり休もうね」
「そうしようね」
皆もこう言ってでした、トミーがカレーを温めてそれから熱々の御飯にかけてです。先生達に出しました。先生達はそのカレーを食べながらテレビで天気を確認しますと。
「ううん、やっぱりね」
「神戸は大雪みたいだね」
「大阪の方もね」
「関西全域がそうだね」
「うん、けれどね」
先生もテレビを観ています、そのうえで言うのでした。
「警報は出ていないし電車も動いているから」
「学校はあるね」
「そちらはね」
「じゃあ僕達も行こうね」
「大学の方に」
「そうしよう。ただ講義があって電車も動いているけれど」
それでもというのでした。
「この天気だとね」
「そうだね、来る人は少ないだろうね」
「学生さん達はね」
「車は動きにくいのは間違いないし」
「これじゃあね」
「そのことは仕方がないね」
先生も言います。
「そのことを頭に入れて」
「そうしてね」
「学校に行こう」
「雪の中をね」
「皆雨具を着けて行こう」
先生は皆にこうも言いました。
「雨が降っている時と一緒でね」
「そうだね、雪が降ってるから」
「濡れたらいけないからね」
「そして研究室に入ったらね」
「足を拭きましょう」
「そうして研究室に入ろうね」
こう皆でお話しました、カレーを食べて暖まってから。そしてでした。
皆で一緒にでした、学校に行こうとすると王子から電話がかかってきました。王子は先生にこう言ってきました。
「大きなワゴン車出してね」
「それでなんだ」
「うん、登校するけれど」
「ひょっとしてワゴン車は」
「そうだよ、先生達を乗せる為にね」
最初からこう考えてというのです。
「出したんだ」
「そうだったんだね」
「動物の皆を乗せないといけないから」
「だからなんだね」
「老馬やオシツオサレツも乗れるよ」
大きな彼等もというのです。
「タイヤにはチェーンを巻いたし」
「本当に用意がいいね」
「今からそっちに行くから」
「大学までだね」
「一緒に行こうね」
「悪いね、何か」
「悪くないよ、先生達と僕の仲じゃない」
お友達同士だからというのです。
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