花園の章
I
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見詰めるしか出来なかった。
しかしその瞬間を逃すことはせず、アサシン達は音もなく二人を背後から襲い、その躰に深々と剣を突き立てた。
二人はその失態に後悔すらすることも出来ず、その精神は暗い闇の底へと沈んでいったのであった。
その後、アサシン達は二人の生死の確認をとることもせず、一斉にその場から姿を消した。その理由は、遠くから馬車の音が聞こえてきたためである。
主であるヘルベルトの命令は、ミヒャエルを消せとのもので、目撃されぬ限りは迂濶に民を殺さぬように命令していた。十二貴族が動き出していたためである。
それもあって、アサシン達は直ぐ様身を翻し、山中へと姿を消したのである。
王暦五七九年九月の始め。未だ暑さの厳しい季節の中、ヘルベルトの起こした第五の事件として伝えられている。
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