ハイスクールD×D 革新のリアン 1
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の者はそんなものを捨て去らなければ何も出来なくなる!!今の魔王様それが出来ない!!だからこんなことになっている!!」
ソーナにみせた資料を叩く。そこには旧家の3割弱が旧魔王派として脱税や人体実験などの違法行為を行いながら外部と手を組んで戦力を増強している証拠だ。この件は既に兄上に報告したが、その後、動いた様子はない。
「家の数だけで言えば3割弱だがな、領地の人口で見れば3割強。それだけの下級が巻き込まれる可能性があるんだぞ!!」
「犠牲を前提にするなんて絶対に間違っています!!」
「ゲームじゃないんだ、犠牲を前提になんてしたくないに決まってるだろうが!!だけどよ、駄目なんだよ。何もかもが足りない!!環境も時間も人材も力さえも足りない!!考えたんだよ、出来る限り、考えつく限り、賭けになるようなことまで!!でもな、もう被害は出ているんだ!!」
考えに考えた。前世のように汚い仕事をしたりすることも考えた。だけど、それでも
「分かるか、ソーナ、このオレの絶望が!!どうすることも、出来ないんだよ。今も、苦しんで、犠牲になっている奴らが、この瞬間にもいるんだ。腐っている奴らはいくらでもいて、今のオレの力じゃ何も出来ない。兄上から一定期間の間だけ、それも局所的な権限を与えられて、ようやく二人だけを、救うなんて言えない程度に悪化させずに済んだだけなんだよ」
悪魔の都合で人生を滅茶苦茶にされた猫趙の姉妹。姉の方は杜撰な捜査の所為で一時とは言えはぐれ認定され、妹の方は転生悪魔ですらないと言うのに周囲から姉の罪を被せられて私刑にされそうになって。
オレが兄上に妹の方を任された時点で、既に深い心の傷を負ってしまったのが見て取れた。兄上は妹の方を眷属にして守ってやれと言いたかったのだろう。その上から目線で守ってやるというのが耐えられずに捜査権を強引にもぎ取り、姉の主であった悪魔の屋敷を徹底的に捜査すれば簡単に犯罪の証拠が転がり出てくる。その中には拉致してきた人間を拷問して遊ぶための地下牢などもあり、まだ生きている少年がいた。生きているだけで心が死んでいた少年をオレは首を絞めて安らかに眠らせた。
その後も屋敷の使用人が自分たちの犯罪行為を曝露されるぐらいならと襲い掛かってきたのをマリータと共に殲滅し、罪を更に上乗せして、姉の方のはぐれ認定も解除させて、賠償金もふんだくって、それを姉妹に渡した。コレだけの額があれば一生を遊んで暮らせる。そう思っていた。
だが現実は厳しいものだった。一度疑いをかけられた以上、姉妹は敵視されていた。それこそ、オレが姉妹の戸籍なんかを改竄するために目を離していた隙に襲われていた。その襲撃者は杜撰な捜査をしていたために解雇された者が中心となっていた。駆けつけた時には既に遅く、妹の方が息を引き取ったばかり
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