ハイスクールD×D 革新のリアン 1
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いものな。まあ、追い詰めるまでは結構行くんだけどな」
遊んでいたボードゲームを片付けながら感想を言い合う。
「それにしてもこのメタルフィギュアを見てると悪魔の駒が安物に見えるな」
「それはそうですけど、量産品と、いえ、悪魔の駒も量産品でしたね」
「そういうこと」
消灯部を卒業して貰った悪魔のコマが入ったケースを指先で回転させながら遊ぶ。既に3個使ってしまったのでバランスが悪いために落としてしまう。
「はぁ、貴重な物で遊ばない」
ソーナに溜息を付かれて拾われる。
「ぶっちゃけると、オレはこいつが気に食わない。気に食わないが利用できるから使っているのが現状だ」
「リアン?」
最初は面倒くさい相手だと思っていた。恥ずかしがっている幼女の相手はおっさんには難しかったからな。だけど、今は信頼できる同族の友人だと思っている。共に上が魔王で苦労している点なんかもな。
「ソーナのことは信用も信頼もしている。だからこそ、オレの7年の成果を見せよう」
マリータに持ってこさせたのは昔からある相関図の最新バージョンと旧魔王派、現魔王府の動き、そこから導き出される未来予想図。状況は7年前より悪化している。暫くの間、ソーナが資料に目を通すだけの静かな時間が流れる。だが、その空気はどんどん硬くなる。
「……これは、リアンが?」
「そう。小遣いから色々人間界の方で増やして独自のコネなんかも作って新鮮さはともかく精度はお墨付きだ。はっきり言おう、今の四大魔王様にも旧魔王派にも任せておけば衰退する一方だ。だから、オレは王を目指す。その過程で犠牲を生んででも、9のために1を犠牲にしてでも。その1に兄上達が含まれたとしても」
「なっ、本気で言っているのですか!?」
「本気だよ。自分の種族が、衰退し滅んでいく姿なんてオレは見たくない」
「だからと言って、家族までも犠牲にするというのですか!!それでは誰も着いて来ません!!」
「着いてくる必要はない。犠牲となったものを足場として、その他全てをオレが引き上げる!!」
「そんな独りよがりで振り回される者の気持ちを理解しないでどうするんですか!!」
「そんなことを気にしている余裕が無い位に追い詰められてるんだよ!!その事に気づいている者すらどれだけいるかも分からないんだぞ!!」
「それでも対話を忘れて力で推し進めようとするのは間違っています!!」
「コレ以上遅れれば、それこそ取り返しがつかなくなる!!間に合ったとしても、そのために3の犠牲が出るのなら意味なんてない!!」
「リアンの言う1の犠牲すらも救う手立てはあるはずです!!」
「ない!!ソーナは心を、善性を信じすぎている!!下の者にそれを求めるのは良い。だがな、上
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