ハイスクールD×D 革新のリアン 1
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日連夜の実験と調整にマリータも突き合わせて心身共にボロボロになりながら入門編を書き終えて初級編の作成に取り掛かる。マリータは限界で倒れているが、オレは莫大な魔力を惜しげもなくつぎ込んで肉体を強化して疲労を誤魔化している。正直言って子供の身体にかなりの負担をかけてしまっているが、このツケはできるだけ早めに払っておこなければ危険だ。
歳の離れた弟のリアンがおかしな行動を取っていると両親に相談されて、久しぶりにリアンの部屋に入れば、床に側付きのメイドであるマリータが倒れており、リアンも机に突っ伏している。慌てて二人を部屋から担ぎ出させ、医師に診察させた所、過労だと診断された。二人共全く起きる気配がないので改めて部屋を確認する。
慌てていたためにちゃんと部屋を見ていなかったのだが、部屋中紙だらけで見たこともない魔法陣が描かれている物や、魔術の手引書と思われるものもある。共通しているのは魔術関連であるということだ。
「グレイフィア、どう思う?」
「豹変したのが魔術の使い方を教えてからですし、魔術に魅入られたのでしょうか?」
「それにしては、明らかに入門のような、いや、なんだこれは?」
「どうかしましたか?」
「全く新しい概念の魔術理論が書かれている。しかも既存の物より効率が良い。まるで何百年と改良が続けられたような整然さが見られる。そんなことはありえない。これがあれば、市井の底上げになる!!直接的な戦闘は無理だろうけど、補助には使える。いや、そんなことはどうでもいい。リアンがコレを書き上げたのか?」
昔から利発的な弟だとは思っていたが、今は恐ろしさすら感じる。たった50枚ほどの紙でこれだ。他にも何かがある可能性が高い。
「グレイフィア、口の固い者だけを集めて部屋をひっくり返す!!何が隠れているかわからないぞ!!」
急ぎ口の固い者をかき集めて部屋の捜索を始める。見つかったのは何度も実証を繰り返したのか、まとめられた資料に記載されているものよりも複雑な術式に関する資料が多く発見された。丸められた紙には、簡易化していく過程での失敗作が書かれている。これらは全て複写して時系列順に纏める。
そんな資料の中から一際変わった物が見つかった。
一定の規則性を持った子供の落書き。そう見えるが矢印から何かの相関図と見て取れるA1が2枚分の紙が見つかった。
「何だと思う?忌憚無く意見を出して欲しい」
「何らかの相関図でしょうか?紙自体の劣化から2、3年前の物かと。ですが、所々にインクが新しい部分もあります」
「おそらくですが、この部分は数字だと思われます。同じような物が多く見られますから。日本語の漢数字に近い気がします」
他にも色々な意見が出たが、これが何なのかまでは分からな
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