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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第600話】
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い粒子の雨は簪、刀奈の二人の機体にシールド・エネルギーにダメージを与え、更にフリューゲル・ユニットから放たれたソード・ビットがセックヴァベックを切り裂き、スコールを空間から救う。


「あら……何で――」

『ウチノボスカラノメイレイダ。 マダシヌウンメイジャナイ』


 機械音声で答えたカーマイン――更に直上からもう一機現れる、赤い機体を纏ったシルバーだ。


「カーマイン、離脱するわよ。 ……その女は本来、うちのボスの命を狙ったのだから殺しても良いのだけど、そのボスが守れっていう以上は仕方ないわね」

『…………』


 カーマインは答えなかった、フリューゲルユニットのスラスター全基点火させ、スコールを連れて離脱する。


「に、逃がさな――」

「残念、逃がしてもらうわ。 ……単一仕様《境界解除(バーンダーリィ・リリース)》発動するわ!」


 簪の言葉より早く指を鳴らすシルバー――刹那、刀奈と簪の二人が身に纏っていたISが解除され、光の粒子となって散っていく。

 重力に引かれ、落下する二人を見たヒルトは――。


「ッ!?」

『主君! 一人は任せてくれ!』

『悪い! なら俺が刀奈を助けるから簪を!』

『承知した!』


 イザナミを解除し、ヒルトは刀奈の救助、雅は簪の救助を行った。

 その間にシルバーとエムも戦線離脱――闇夜に二機、空間に浮かぶだけだった。

 沈み行く空母――親父はもう脱出してるだろう……戦いが起きた時点で黒夜叉が居れば色々不味いだろうし。

 それよりも正直ISを使ってる現状が不味いが……だからといって夜の海を泳ぐ事は出来ない。

 イザナミが簪を連れ近付く、そのまま俺に預けると再度パッケージ化されて装着された。


「楯無さん、簪、二人とも大丈夫か?」

「私は大丈夫よ、ヒルトくん」

「平気。 ……でも、あの女の人の単一仕様……。 ISが一時的に呼び出せなくなってる……」


 ISを強制解除させた単一仕様――前の無人機襲撃に来ていたあの女だろう、手助けしたという事はあの女も亡国機業の人間?

 ならばウィステリア・ミストもそうなるが――いや、今は考えるよりも二人を安全な所に下ろさないと。


「二人とも、確りしがみついててくれよ? 可能な限り安全運転で戻る」


 そう告げて俺達は一路臨海公園へと戻った――。


『……真理亜、俺だ。 一応米国プレジデントが要求した依頼は達成した。 必要な秘匿データの回収及び破壊――とはいっても、空母自体が海の底じゃ、破壊も意味は無かったかもな』

『ご苦労様。 一応その辺りに自衛隊が行かないようにはしたけど……どうかしら?』

『問題ない。
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