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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第600話】
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お姉ちゃんの覚悟も、名前の意味も!! まだ私、足引っ張っちゃうかもしれないけど! 私だって、更識家の人間だから!」
逃げようとするスコールに追い討ちをかける簪だが、手負いとはいえ技量差で避けられる。
片手で投影キーボードを叩き、夜空に記号が羅列となって集結、形となって姿を現す。
専用機専用パッケージ『オートクチュール』――名は《麗しきクリースナヤ》、赤き翼はミステリアス・レイディへと接続されアクア・ヴェールの色が青から赤へと変わった。
「スコール・ミューゼル……貴女に見せてあげるわ、学園最強を受け継ぐ私の本気――ワンオフ・アビリティー《セックヴァベック》!」
簪の攻撃を避けた先を空間指定する刀奈――、そして、ゴールデン・ドーンをその空間に沈めていく。
「し、沈む!? 私と『ゴールデン・ドーン』が、空間に沈んでいくですって!?」
飲まれていくゴールデン・ドーン、もがいて脱出しようにもヒルトから受けたダメージが大きく、拘束力の高い単一仕様からは抜け出せなかった。
「ちっ、世話をやかせる」
エムがごちる――スターブレイカーを刀奈と簪に向ける、だが降り注ぐ流星がエムの射撃を阻んだ。
「悪いが、借りを返すんじゃなかったのか?」
「チッ!」
神を穿つ巨拳《焔火》の閃光は確実にサイレント・ゼフィルスを追い込んでいた――既にシールド・ビットもヒルトに四基破壊されている上に、拳による面制圧で避けきれない。
モーションの速いジャブ――それを両腕部で放つのだから相手からすれば堪らないだろう。
その間も空間に沈んでいくゴールデン・ドーン――刀奈は隙を逃さず、周囲の水蒸気から水流弾で包囲攻撃を行う。
ここは海上――水あるところならミステリアス・レイディに死角はない。
例え相性の悪い炎が相手でも、水があれば負けない。
プロミネンス・コートを抜け、確実にダメージを負わせる刀奈、簪も負けじとミサイルを浴びせる。
スコールにはどうすることも出来なかった――ヒルトを侮った結果、自身の運命がこうなるという未来に。
助けにきたエムもヒルトに抑え込まれている――そして、水流弾の一撃が絶対防御を突破、スコールの左腕を吹き飛ばした。
だが、その左腕は作り物の機械だった、繋ぎ目の部品がバラバラに散っていく。
「……やはり、機械義肢ね」
「どうやら、私の身体の秘密がバレちゃったようね……!」
吹き飛んだ義肢は海面へと落ちていく――シールド・エネルギーがいよいよ無くなろうとしたその時、更なる増援が現れた。
強襲する翼――ユーバーファレン・フリューゲル、カーマインだった。
降り注ぐ赤
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