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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第600話】
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ああぁぁぁあああっ!!」
何度も絶対防御を発動させ、流星が止む頃にはゴールデン・ドーンの無惨な姿が現れる。
輝きを放っていた黄金の装甲は激しく破損、ぼろぼろとなっていて両腕部からは紫雷が走りいつ爆発してもおかしくなかった。
「な、何が起きたっていうの……この私の、ゴールデン・ドーンに!!」
神を穿つ巨拳《焔火》――イザナミの腕部パーツを媒体にした巨大な拳、村雲・弐式の経験値と打鉄・改、そしてイザナギの経験値が生み出した新たなフラグメントマップ構築の結果だった。
誰もが見向きもしなかった――その武器はISが使うには使いづらい、一発限りの拳だった。
だが、幾重にも積み重ねてきた経験値がその拳も成長させ、武装を昇華させた。
そして――閃光の煌めきがゴールデン・ドーンを中破させた、僅か二十秒にも満たない時間だった。
神々しささえ感じさせたゴールデン・ドーン、既に見る影すらない。
奥歯を噛みしめ、スコールは強い殺意を見せる目付きでヒルトを睨む。
「……悪いがテロリストに掛ける情けはないんだ」
「くっ……!?」
迂闊だった――スコールもやはりヒルトを甘く見ていたのだ。
適性の低い落ちこぼれ――だがヒルトは一昨日の連戦で更に技術を上げ、第二形態移行した結果攻撃力も上昇した。
更に言うなれば、スコールはヒルトにとって相容れない敵――それが情けすら与えず、無慈悲な攻撃を浴びせたのだろう。
「楯無さん、こいつを拘束する!」
「ええ、勿論よ。 やっちゃえ、ヒルトくん!!」
瞬時加速で肉薄、焔火の拳が閃光に包まれたその時だった。
直上から降り注ぐ粒子ビーム、ヒルトも刀奈も即座に回避機動をとった。
新手の登場にヒルトは夜空を見上げる――其処にいたのはサイレント・ゼフィルス。
「無様だな、スコール」
「え、エム……」
ぼろぼろになったゴールデン・ドーンとヒルトの合間に立ち塞がるエム――。
「貴様には借りがあったな。 その借り……今返させてもらう」
構えたスターブレイカーの粒子ビームが夜空に煌めき、弧を描いてヒルトに襲い掛かる。
だがヒルトは軌道を読んで回避――エムが見せた一瞬の隙を刀奈が攻める。
辺り一帯に散布したナノマシンにより海面からまるで対空砲の様に水流弾が吹き上がった。
回避機動を描き、避けるエム――その隙に逃げ出そうとするスコールだが――。
「逃がさない……!」
「……!?」
学園から飛んできた簪が立ち塞がると同時に叫ぶ。
「お姉ちゃん! 受け取って!」
「簪ちゃん!?」
「聞いたから!
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