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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第600話】
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ひらを向け、其処に火の粉が集まり、凝縮された超高熱火球となる。


「『ミステリアス・レイディ』の《アクア・ヴェール》では、私の《ソリッド・フレア》を防げない!」


 言葉と共に放たれた火球――だがその火球は刀奈には届かなかった。

 刀奈の目の前にあるイザナミの腕部パーツから形成されたエネルギーシールド――それらが刀奈を守った。


「ッ……新手!?」


 ハイパーセンサーで周囲を索敵するスコール――だが周囲に反応はなく、熱線バリアーによって周囲に陽炎が立ち込めていた。

 刹那、背後から受ける強烈な一撃――背部テールクローが破砕され、破片が海上に落ちていく。

 立ち込めた陽炎から現れたのは――。


「クッ……有坂ヒルト……くん!!」


 立ち込めた陽炎から姿を現したのはヒルトだった。

 単一仕様【陽炎幻影】、姿を眩まし、ハイパーセンサーですら捉えられないステルス能力。


「俺の名前を知ってる……? 誰だ、お前」


 刀奈を攻撃していたアンノウン――顔はフルフェイスバイザーで隠され、大胆に開いた胸元、靡く金色の髪と金と朱の装甲が特徴だった。


「ヒルトくん! その女は亡国機業実働部隊『モノクローム・アバター』リーダーのスコール・ミューゼルよ!!」

「……成る程」


 射出されたイザナミの腕部パーツが天・伊邪那岐へと装着され、新たにギガンティック・マグナムを両手に形成。

 両腕部可変展開装甲が組み替えられ、大神之神霧露同様にイザナミを媒体にしたギガンティック・マグナム改め【神を穿つ巨拳《焔火》】と可変展開する。


「数としては私が不利……でも!」


 複数に形成した火球《ソリッド・フレア》を散弾の様に放つスコール――刀奈は回避機動を取る中、俺は焔火を構える。

 其処からはただ速かった。

 俺は拳を真っ直ぐ打ち出す、スナップを利かせたジャブ。

 その速い打撃は無数の閃光を生み出し、散弾するソリッド・フレア事撃ち落としていく――否、撃ち落とすだけではなくその後ろに居たゴールデン・ドーンのプロミネンス・コートに突き刺さる。

 阻まれる白亜の閃光――だが、流星の様に降り注ぐ無数の拳は突き刺さったプロミネンス・コートごと爆ぜる。

 一瞬で消し飛ぶ熱線のバリア、だが流星は止まない。

 シールドバリアーを突き抜け、ゴールデン・ドーンの装甲に突き刺されば爆ぜ、二発目を受ければ肩の装甲が破片を散らせた。

 三発、四発、五発と突き刺されば制限の掛かっていないシールドエネルギーが削られていく。

 回避すらままならず、幾重に降り注ぐ白亜の流星の雨は無情にもスコールの機体を光芒の中に沈めていく――。


「う
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