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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第600話】
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福音で思い出す――金髪のロングヘアーで年上の彼女、更に鮮明に思い出すのは彼女の唇の柔らかさだった。
「本来なら秘匿艦へのスパイ行為で銃殺刑何だがな、お前の親父はアタシや米国を何度も救ってくれたからな。 今回だけは見逃してやるよ。 ……アタシに勝てたら、だけどな」
「え?」
悪戯っぽく笑うイーリス――首根っこをがっしりと捕まれ、俺は何処ともわからぬ場所へ連れていかれる。
一方、取り残された刀奈と陽人。
「お嬢ちゃん、もう出てきて構わないぞ」
そう言って姿を現した刀奈――何故ここにヒルトの父親が居るのか、様々な疑問が浮かぶが……。
「お嬢ちゃん、調べものならセントラルルームで調べるといい。 俺は念のため艦内で誰か居ないか調べねぇとな」
「な、何で――」
言葉を続けようとするが、有坂陽人が口を挟んだ。
「一応お嬢ちゃんの情報提供したのは俺だからな。 ……てか本来なら制式な手続きを経てさせたいんだが、艦内に誰もいないんだよ。 生体センサーもサーマルもパッシブも使ったが、もしかしたら隔離されてるかもしんねぇからな。 もしそうなら助けなきゃならんしな」
「…………」
この人何者なの――暗部がもたらしたと思った情報の出所がヒルトの父親、有坂陽人だった事に内心疑惑が浮かぶ。
だが陽人はそんな刀奈の心情を察したのか。
「わははっ、昔色々やってた時のつてだ。 ……色々思うところがあるかもしれねぇが、ヒルトや美冬、真理亜に――家族に誓ってお嬢ちゃんにとっての敵じゃないことを誓うよ」
真っ直ぐな言葉――それに、ヒルトの父親という事もあり、警戒を解く刀奈。
一礼をして調理室を後にした。
「……てかどういう事だ? ……片っ端から探すしかねぇか」
頭を掻き、有坂陽人も最後に調理室を出ていく。
一方――首根っこをがっしりと捕まれ、ヒルトは広い格納庫へと連れてこられた。
最新型のF-35対IS仕様の機体が並んでいる。
首根っこを離すイーリス……解放された俺だが、本当に解放された訳ではなかった。
「有坂ヒルト、これからアタシと勝負してもらう。 勝てばスパイ行為や不法侵入を不問にしてやる。 負けたらお前はアメリカで裁く」
「……マジっすか?」
「マジだよマジ。 ……心配すんな、お前は有坂陽人の息子だし、本当に銃殺刑にしたらナタルは怒るだろうし、何よりF.L.A.G.を敵に回したくねぇんだ」
まだ勝負方法を聞いていない――流石にIS勝負ではないだろう、国家代表とまだ代表候補生になってない俺じゃ相手にならないはずだ、だが――。
「有坂ヒルト、勝負は勿論ISを使って
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