ガンダムW
1734話
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「動力炉から兵器に直接ビームを……? じゃが、それだと色々と問題も大きくなる筈じゃが」
「だろうな。だからこそ儂等が開発したガンダムは、武器の方にエネルギーを充填しているのだから」
ハワードの言葉に老師Oがそう呟く。
だが、このW世界でも機体の動力から直接エネルギーを武器に流すという形式のものが皆無という訳ではない。
俺が知ってる限り、エピオンのビームサーベルがその筈だ。
その影響か、エピオンのビームソードはかなりの威力を持っていた。
原作だと、バルジを真っ二つにしていたしな。
勿論、この世界では一般的ではなかった技術だけに、色々と不具合とかもあったのかもしれないが……少なくても俺が知ってる限りだと、そういうのはなかった。
敢えて欠点を上げるのなら、エピオンの武器はビームソードとヒートロッドの2つしかなかったという事くらいか。
だが、それはエピオンの欠点ではあっても、動力炉からエネルギーを流用する技術の欠点ではない。
そもそも、エピオンの仕様はトレーズの美意識から決まったものらしいし。
「じゃが……ビーム兵器以外は……」
「それも心配はいらない。基本的に俺の機体はビームだけだからな。実弾兵器は殆どない」
「ぬぅ……」
そう言われればハワードも黙り込むしかない。
実際、今までの戦闘で実弾兵器を使っていないのは、明らかだったしな。
「では、整備の方は……」
「そちらの方も問題はない」
そう言いつつ、実は整備の方は必ずしも問題がない訳ではなかったりする。
ニーズヘッグは、別にメンテナンスフリーの兵器という訳じゃない。
一応T-LINKシステムを使えばどこかに異常が現れた場合にはすぐに分かるようになっているが、それでも判明したらしっかりと整備しなければならないのは間違いないのだ。
だが、ニーズヘッグの整備を頼むという事は、当然その技術を公開する事にも繋がる。
それこそ、連合軍がトールギスやガンダムの整備を任され、そこから技術を吸収しようとしたように。
……まぁ、リーオーやエアリーズを使っていた連合軍にとって、トールギスやガンダムは同じMSという体系上にある機体だ。
使われている技術体系が同じである以上、そこから技術を習得するのも難しい話ではないなだろう。
実際、原作ではツバロフがデスサイズとシェンロンガンダムを分解して技術を奪っていたしな。
それに比べると、ニーズヘッグに使われている技術はこのW世界のMSとは大きく違う。
……ああ、でもT-LINKフレームに使われているPS装甲技術とかなら、SEED世界のMSの技術なんんだし、同じMSという事で……いや、ないか。
ともあれ、ニーズヘッグはこの世界のMSと比べると技術レベルでも圧倒的に勝っている。
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