黒衣を狙いし紅の剣製 FINAL
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良いと言ったからといって、クロが自分の意志で非殺傷設定を切り俺を攻撃したことは事実。負わせた傷の深さからして殺人未遂として扱われるはずだ。さすがに無罪放免というわけにはいかないだろう。
「……悪いな。嫌な事件を担当させて」
「ううん。あの子は……昔の私に似てるから。でも私は……なのはやみんなに助けてもらって今ここに居る。今も自分らしく生きてる。だから今度は私があの子を助けてみせるよ。あの子の未来のためにも」
フェイトの中には今もジュエルシードを巡り争った事件が残っているのだろう。そのとき犯してしまった罪もまだきっと背負っている。でも……だからこそ、フェイトは間違えることなくこれからも執務官としての仕事をこなすのだろう。
「ただ……あの子の今後のことを考えると色々と決めないといけないことも出てくるし。ショウにも相談に乗って欲しいかな。グリードは生きてる内に外に出られるか分からないし、元の家に住ませてあげられるかも分からないから」
「ああ、そのへんのことは協力する。義母さんにも話しておくさ。今回のことに多少なりとも責任を感じてるみたいだし……桃子さんとかにヴィヴィオの話をされる度にあれこれ言ってきてるからな」
ヴィヴィオはなのはの娘になったし、桃子さんからすれば孫なのは間違いない。
しかし、年齢的なことを言えばなのはとヴィヴィオは一回りほど離れてるようなものだ。それは親子というよりは年の離れた姉妹。普通に考えれば娘がもうひとり出来たようなものにも思える。
故に……義母さんの気持ちも分からなくもないが、早く孫の顔が見たいということをあまり言わないでほしい。そう簡単に結婚相手なんてできないし、結婚したとしても子供が産まれるまで時間は掛かるのだから。
「だから多分……クロのことを引き取ってもいいって言うかもしれない。娘が欲しそうなことを言ってたこともあるし……昔はそれをシュテル達で発散させたんだろうがあいつらももう大人だしな」
「あはは……何というかレーネさんらしいね。まあ研究ばかりに目が行かなくなったという点では良いことだとは思うけど」
「そうだな。お前やなのはよりも仕事中毒だし」
「私はちゃんと休みは取ってるよ。なのはもヴィヴィオを引き取ってからはちゃんと取るようにしてるし。そこまで心配しなくても大丈夫だから」
確かにそうなんだろうが……割と大変だと思うラインが人とずれてそうだからなお前となのはは。
我慢強いんだろうけど、それ故にはたから見ると無理をしているようにも見えるわけで。まあ今言ったように昔よりは休んでるみたいだから安心はしてるけど。
「そんなに心配ならお前がテスタロッサの休日に付き合ってやればいい。事前に話しておけば、休みを合わせるのも可能だろう」
「シ、シグナム!? べべべ別にそこ
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