黒衣を狙いし紅の剣製 FINAL
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
係についてとか孫の話だとか……
シャマルの見た目は20歳前後だが完全に思考は母親の年代と変わらないよな。まあ桃子さんやリンディさんとかと気が合うみたいだし、昔からご近所付き合いを最もしていたのはシャマルだろうからな。そういう意味では当然のことなのかもしれない。
「……その、悪いな」
「え……」
「いや、心配掛けたし……忙しいのに毎日のように見舞いに来てくれてるから」
「ううん……私がしたくてしてることだから」
何というか……なのはやはやてに比べるとフェイトは苦手だ。
いや、この言い方だと誤解が生まれる。あいつらほど強く出れないというべきだろう。
あいつらはツンケンした態度や説教や小言を平気で言ってくるけど、フェイトは性格的に説教というよりはお願いという感じで言ってくる。その際は泣きそうな顔もされるので……無下に扱えるわけがない。
それに……今みたいに優しい笑みを浮かべられると、何というか嬉しさや恥ずかしさが混じった感情が湧いてきて顔を見ていられなくなる。
「ショウ……何だか顔が赤いけど大丈夫? 熱でも出てきた?」
「いや、大丈夫だ……シグナム、お前は何を笑ってる?」
「気にするな。大したことは考えていない」
それは何かしら考えているということなんだが。
どうせ「お前もずいぶんと変わったな。昔はそこまで意識はしてなかっただろうに」とか「お邪魔なら出ていくが?」なんてこと考えていたに違いない。
まったく……脳内がはやて一筋だったお前もずいぶんと柔らかくなったもんだよ。今でも根幹ははやて一筋なんだろうけど。
「それよりも意識をテスタロッサに戻してやれ。お前と話したいから仕事の合間に時間を見つけて来ているんだからな」
「だ、だからそういう言い回しはやめてよ」
「違ったか?」
「違う……とまでは言わないけど、話すべきこともあるから来てるの」
それは考え方によっては……いや、下手に突っ込むのは危険か。フェイトは性格的になのは以上に取り乱しかねない奴だし、話すべきことということは真面目な話があるんだろうから。
「話すべきことって……クロ達のことか?」
「うん。これは私の推測だけど……グリードは今回の事件の首謀者だし、違法研究も行ったわけだから有罪は間違いないと思う。銃を使ってショウを殺そうとしたって証言もシュテル達から挙がってるしね」
「そうか……クロは?」
「あの子に関しては本人も凄く反省してるし、過酷な訓練もさせられてたみたい。それに身体のあちこちに虐待されて出来た跡も確認されたから……多分だけど保護観察処分に持って行けるとは思う。ただそうなるまで少し時間が掛かるかも。一歩間違えてたら人を殺めてたわけだから」
まあ……そこは仕方がないだろう。
被害者である俺が別に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ