第22話
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たのか…………改めて君を敵に回せば、どれだけ恐ろしいのかを思い知ったよ………」
不敵な笑みを浮かべたレンに見つめられたオリヴァルト皇子は疲れた表情で乾いた声で笑ってレンを見つめて呟き
「ええっ!?そ、それじゃあ……!」
「殿下、先程のレン皇女殿下の推察は本当の事なのですか?」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたその場にいる多くの者達が血相を変えている中アリサは信じられない表情で声を上げ、ラウラは真剣な表情でオリヴァルト皇子に訊ねた。
「ああ。君達の意志で内戦によって厳しくなり続けている今のエレボニアの状況を少しでも良くしたいと決意してくれたのならば、その”足掛かり”に必要なカレイジャスを君達に預けるつもりだったのさ。」
「そして先程レン皇女殿下が仰った通りこれ以上、罪なき民草を戦火に巻き込まない為にも我々は艦を降り、帝国西部にて第七機甲師団や他の中立勢力と連携して活動するつもりだったのだ。それを遂行するにあたってこの艦はいささか目立つのでな。そなたたちに預けた上で―――帝国東部を任せようと考えていたのだ。」
「そうだったんですか…………」
「殿下のお考えは父上もご存知だったのですね………」
オリヴァルト皇子とアルゼイド子爵の答えを聞いたエマとラウラは複雑そうな表情で呟き、他の”Z組”やトールズ士官学院の関係者達もそれぞれ複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「だが”カレイジャス”は和解条約の実行の為にメンフィルが運用する事に………」
「ぼ、僕達はこれからどうすればいいんですか……?」
「うふふ、それを考える前に第五条に”Z組”が関係している理由を説明してあげるわ。”Z組”が第五条に関係している理由………―――それは”Z組”は”特務部隊”の直接指揮下に入って”特務部隊”と共に活動する事―――つまりは”Z組”は”特務部隊”をサポートする為の部隊になるからよ。」
そしてガイウスが複雑そうな表情で呟き、エリオットが不安そうな表情でオリヴァルト皇子に訊ねたその時レンが驚愕の事実を口にした―――――
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